【書評】『世界一効率がいい 最高の運動』by川田浩志

book

とっても良い本です。

要するに、最近流行っているHIIT(High Intensity Interval Training)の指南本です。HIITは、1日4分の運動を週3回程度運動するだけで、筋トレ(無酸素運動)とランニング(有酸素運動)の両方の効果を期待できるという優れものです。たったの4分なので、忙しい現代人にはもってこいです。

HIITの内容は、簡単にいうと、20秒のキツめの運動→10秒休憩という1setを、8setやるだけです。30秒×8set=4分ですね。やれば分かりますが、相当キツイです。ぜぇはぁ言いますし、筋肉痛もけっこうきます。ただ、たった4分なので、がんばれちゃいます。30分走る、とかだとかなり気持ちが億劫になりますよね。HIITだと、まぁ4分くらいがんばりましょうか、となるわけです。

パーソルトレーナーさんのご指導のもと、僕も2020年の10月頃から取り入れているのですが、かなり効果が出ています。日々の生活が相当楽になりました。一日中全開で働いても疲れにくい体になり、階段の上り下りも楽になりました。

僕は2015年にライザップをやり、身体の状態はすこぶる健康なのですが、実はライザップで学んだ筋トレ手法だと、スタミナは鍛えることが出来ていませんでした。筋トレをやっても、筋肉がつくだけなのです。もちろん筋肉はあったほうがよいのですし、何をゴールとするかは人それぞれです。「とにかくマッチョになりたい」というゴール設定は、それはそれで素晴らしいと思います。しかし、マッチョって意外と疲れやすいのですよ。筋肉って、ついているだけで疲れるんですよ。(「ボブ・サップはすぐスタミナ切れを起こす」と言えば分かりやすいでしょうか?)ボディビルダーを目指さない限り、スタミナもやっぱりそれなりに鍛えるべきだと思います。そして、スタミナを鍛えるには、心肺持久力を高める必要があります。そのための手段として、ランニング(有酸素運動)が真っ先に頭に浮かぶと思いますが、実は最近HIITが注目されています。

ここで注意したいのは、ランニングをしまくりスタミナを重視すると、マラソン選手のように痩せてしまう点です。ボブ・サップの真逆のパターンですね。というわけで、マラソンで金メダルをとることがゴールでない限り、走り過ぎもよくないようです。というのも、走り過ぎると筋肉を落としてしまうからです。ある程度筋肉もあったほうが、重いものを持ったりできますから、一般人は良いと僕は思います。

その点、HIITは、有酸素運動と無酸素運動の中間に位置するトレーニングで、心肺持久力トレーニングと筋トレの両方の効果が見込めます。そして何よりも最大のメリットは、短時間だということです。HIITは2017年頃から注目されはじめたようで、僕がライザップに通っていた2015年頃は、まったくこの言葉を聞いたことがありませんでした。

運動だけでなく、本書では食事については、地中海食を推奨しています。イタリア料理、スペイン料理(パエリアなど)をイメージすれば分かりやすいと思います。オリーブオイル、ナッツ、魚などをたくさん使った料理のことですね。これについては、ライザップ推奨の低糖質食とはかなり異なります。ライザップだと「ダイエット中も食べて良いのです」と謳っているわけですが、実際、炭水化物をカットする日々が苦痛だという方は、地中海食ダイエットの方が、長期的には継続しやすいので、向いているかもしれません。

健康になろうと思ったら、ポイントは、①睡眠、②運動、③食事、の3つしかありません。僕は、この3つに気をつけて、健康長寿で幸せな人生を送りたいと思います。自分のために、周囲にいる大切な人のために、社会のために。ぜひ多くの方にも同様にハッピーな人生を送っていただきたいと思います。

「コロナ禍で太った」という話を聞きますが、考えようによっては、生活習慣を見直す絶好のチャンスです。夜の会食、飲み会がなくなったので、自宅でHIITや筋トレをして、はやくぐっすり寝ることが出来る状況になりました。経済的ですし、精神的にも良いですし、いいことだらけです。

話はそれますが、各界で活躍される「一流」と呼ばれる方は、上記の3つを徹底的に突き詰めている方が多い気がします。サッカーのクリスチャーノ・ロナウド選手はその典型だと思います。僕はサッカー選手ではありませんが、クリスチャーノ・ロナウド選手にも負けないように、この3つをなるべく気をつけて、経営者としてのパフォーマンスを最大化したいと思います。

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