『榊原式スピード思考力』の読書感想

けっこういい本かな。もともと榊原さんのこと好きだし。ついつい読んでしまった。

で、目次。

第1章 疑うことの大切さ―考える力をつけるスピード思考術(「何も知らない」ことを知ろう
わからないことは聞いてみる ほか)
第2章 知識が感性を磨く―考える力をつけるスピード習慣術(スピードある君子は豹変する
論理に感情をまじえてはいけません ほか)
第3章 脳を活かす暗記と復習―考える力をつけるスピード訓練術(年齢に関係なくいつでも暗記しよう
暗記と復習で脳を活性化しよう ほか)
第4章 頭をやわらかくする方法―考える力をつけるスピード行動術(ディベートを楽しもう
頭の固い人は避けてしまってもいい ほか)

目次から分かる通り、経済の専門書ではない(著者は経済の専門家だが)。むしろ一般向けビジネス書。脳を使う人は、体も動かしたほうがいい、という下りがあった、アタマいい人ってけっこうよくこういうこと言うよね。榊原さんも、週4でジム行くらしい。僕はというと・・・最近はランニングもさぼっております。寒いんだもん。

あとは、テレビ見る時間は無駄、とか、異なる意見をぶつけあうことで新しいことが生まれる、とか、専門用語をつかって物知りぶっている専門家も実はよくわかっていなかったりするんだよ、とか。まぁ、そんな話。

食品と薬品

不景気不景気というが、食品と薬品関係だけは割りといいらしい。不景気でも人は腹が減るし、病気にもなるからね。逆に言えばこういう基本的なところ以外は、ぜんぜん駄目みたい。いい話がぜんぜん無い。

現在の金融危機・世界的不景気は相当深刻。これから、世界全体が根本的に大変化しそう。たぶん、これからもっと悪くなる。毎日毎日、ネガティブなニュースばっかりだけど、まだまだこんなもんでは収まらないんじゃないかなぁ。

特に、日本は他の先進国に比べてまだマシに見えるが、それは単に日本でまだ金融機関がどこも倒産していないから、そう見えるだけだと思う。で、その背後には、先進しすぎて自滅した欧米の金融機関VSのんびりしていたおかげで助かった日本の金融機関、という構造があるんじゃないか。

しかし、日本の実体経済はそうとう悪くなっている。設備投資はほぼ全ての産業(食品と薬品関係以外)で急ブレーキがかかっている。まだまだ、もっと悪くなりそう。今はまだなんとか仕事があるけれど、数ヶ月後にどうなっているか。不確実性は、極めて高い。

そんな中、けっこう心配なのは、現状認識が極めて甘い人がわが国の総理大臣をやっていること。麻生総理についての僕の考えは、ほぼこれと同じ。今年は政権交代も9割以上の確率で起こりそうだし、政治、経済、ともにぐっちゃぐっちゃになりそう。

まったく。こんなときに社会人になるなんて、すげー勉強になるぜ。

完全競争市場という妄想

世の中には独占企業とか呼ばれる企業が存在して、世間では悪者扱いされている。経済学的にも彼らは悪者。独占企業は、企業どうしが競争している時の価格に比べて、高い価格設定をする。その結果、競争がある場合に比べて、社会全体での余剰が損なわれてしまう。

競争市場はパレート効率的となる。だから、競争市場にするべきで、もし現実経済がそうなっていてはいないとすれば、競争市場に近づけるべく、努力をしなければいけない・・・とか、昔思っていたことがあった。でもちょっと待てよ、と最近思う。

実際に現実経済で働いてみた感想:現実に完全競争市場なんて存在しない(存在するとしても、かなり特殊ケース)、それって学者の脳内妄想でしょ。

こういうと、「理論は、複雑な現実経済のうち、多くを捨象して本質だけを抽出したものです」と理論家に言われそうだけど、「捨象しすぎwあなたの考える本質と、わたしの考える本質は、違うんですねw」と言い返したくなる。なんというか、「競争市場はパレート効率的となる」というstatementって、現実にはぜんぜん的外れな感じがする。

で、じゃあ、「どうやったら現実を競争市場にすることが出来るか」と議論も無意味かと。なぜならば、そんな状態は現実的に実現不可能だから。物理学が摩擦0の世界を仮定しているが、実際にそんな世界を作るのが難しいのと同じこと。それよりも、現実をあるがまま受け止めて分析し、どうやったらよりよい世界がつくれるのか、実行可能な意見を聞きたい。

経済学とは、コストとベネフィットを比較する経験科学だと思うのだが、経済学者は自分の意見を述べるときに限って、これを忘れてしまうみたい。ベネフィットだけ大声で言って、コストのことを考えない。経済学者なら、経済学的な発言をするべき。

経済指標watch

■まず、日本の12月の消費者物価指数が発表されていた(1/30):101.3

http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

■つぎ、アメリカの米国債10年物利回りが、2/6に3%を超えた。オバマ政権が大規模な財政政策&減税で、国債増発した影響だろうが、ちょっと、上がり方が異常。昨年末には、2%割れ目前だったのに。

http://www.ustreas.gov/offices/domestic-finance/debt-management/interest-rate/yield.shtml

■円ドル為替は、92円台まで回復。僕としては、いまの為替のあるべき水準は、90円台後半だと思っているのですが。

http://advance.quote.nomura.co.jp/meigara/nomura2/qsearch.exe?F=users/nomura/p-us

Ito and Sugiyama(2009)がonline availableになった

Science Directで、Ito and Sugiyama(2009)がonline availableになった模様。これか。それにしても、

Received 15 December 2007; 

revised 25 January 2009;

accepted 27 January 2009.

Available online 3 February 2009.

アカデミックな世界のスピード感の無さは異常

『「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本』の読書感想

普通の本。あまり印象に残っていない。あ、国家財政が、企業会計で見たらいかにやばいか、書いてあったが、それに違和感を覚えた。企業は、短期で利益を出すよう圧力をかけられているが、国家は違う。そういう点も言及してほしかった。そのくらいかな。

財務諸表について理解したいならば、この本(『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』)がお奨め。いまだ、この本を超える財務本には出会っていない。

『日本人が知らない恐るべき真実 ~マネーがわかれば世界がわかる~』の読書感想

ロスチャイルドが現在の金融システムを作った、という下りとか、面白いなって思う部分もあった。でも、著者が最後に提案している新しいお金のあり方については、大反対。まともに感想を書くのも、時間の無駄のような気もするけど、一応。

著者の主張は要はこんな感じ。「金利があると、お金持ちはもっとお金持ちになり、貧乏人はもっと貧乏になってしまう。金利が、諸悪の根源であり、現在のお金のシステムを変える必要がある。」それで、著者が提案するのが以下の二つ。

(1)お金の使用料金をとること。つまり、時間の経過とともに、お金が減価するようなシステムにすること。たとえば、毎月、一万円札に100円分のスタンプを貼り付けていかないと、それが使えなくなるようなシステム。お金が時間経過とともに減価すれば、お金を貯め込まず、すぐに使うからお金が世の中に回るように出来るから。
 (2)必要であればなんらかの財と交換できるような、地域通貨を発行すること。これによって、お金の価値は財に裏づけされる。

仮に、著者の言うお金を「新しいお金」と呼んでおこう。

 まず(1)についてだが、これを実行すると、誰もお金を貸す人がいなくなる。だって、誰もが手元の「新しいお金」を「なるべく今すぐ使い切りたい」って思うのだから。すると、お金を借りる必要がある人が、借りることが出来なくなる。金融とは、資金の融通のことだか、誰も融通してくれなくなるわけ。例えば、住宅ローンなんて絶対成立しなくなる。車のローンも同じ。企業も借り入れできなくなるから、経済は活性化しない。要するに、異時点間での最適なお金の使い方の計画を実行できなくなる。稼いだ「新しいお金」は、今使ってハイ、オシマイ、という窮屈な世の中になる。

 このシステムの問題は、「新しいお金」が「貯蔵の手段」にならないこと。普通の人間だったらば、ある程度は使って、ある程度は残したいはず。その際、「新しいお金」が貯蔵の手段にならないならば、別の手段を使うだけだと思う。たぶん、ゴールドとかプラチナとかを使うと思う。で、そのうちこれが「新しいお金」に取って代わって通貨としての役割と担うようになる。ところが、ゴールドとかプラチナとかは重たいしかさばるので、これの所有権の紙切れが使われる日がくる。そのうち、ゴールドとの交換権がなくなって形骸化した紙切れが、通貨として認められる日がくるだろう。これこそ、現在のお金なのである。結局「新しいお金」は駆逐されてしまうだろう。

 で、(2)について。実行可能性が低い。「財」として、何を選ぶの。金本位制ではゴールドだった。具体的に、何を使ったらいいのか皆目検討がつかない。金本位制が崩壊しても、現在の通貨は通貨として問題なく機能している。「みんなが通貨に価値があると信用していてば、財の裏打ちがなくとも、通貨は問題がない」ということ。

それにしても不景気

100年に1回だか2回だか知らないが、とにかく不景気。社会人一年目でいきなりこれ。今後どうなるんだろう。「先行きが見えず不安」などと言われるが、本当に。社内のコストカットを徹底するだとか、営業を積極的におこなって売り上げアップを図るだとか、新たな需要を喚起するだとか、そういう諸々の経営努力の限度を超えている気がする。こういう実感は、働いてみないと分からない。

で、日本の経済学者は金融危機にどう対応しようとしている?右往左往。彼らの研究業績は?低い人ばっかり。日本の経済学者は、教室で大学生相手に持論を偉そうに展開して、国際的な専門誌に論文を載せられない、という人ばっかり。学者だったら、論文で勝負しろよ、と。

世界一周旅行の日記(ヨーロッパ編その2)

2008.5.19(Mon)

バルセロナのユースホステルで、朝、スタッフが宿泊代は支払い済みだと勘違いしていて、お金を請求されずにgood byeとか言われる。まだ払っていないよ、といってちゃんと支払う。Oh, I am so honest. 日本人のいいところ「正直さ」。

バルセロナからマルセイユに移動。右手には地中海の最高の眺め。電車のアナウンス、最初は「スペイン語→フランス語」だったのに、フランスに入った途端、「フランス語→スペイン語」に逆転する。へぇ。あと、スペインからフランスの国境越えたところで、フランス人の警察がパスポートチェックにやってくる。日本人って、こういうパスポートチェックでもめることはまずない。(唯一もめたのは、ヨルダン→イスラエルの国境だったが、あの怒りはまたあとで書く。本当に不愉快な思いをした)。それで、うちらのパスポートを見て、「いろいろなところ言ってるね」とニヤニヤして、チェック終わり。うちら、世界一周中ですから。あ、そういえば黒人がこのパスポートチェックでトラブっていた。結局、通ったのが、降ろされたのか、不明。

マルセイユ到着。予約しておいたユースホステルは、実は駅の目の前だったのだけど、よく分からずにタクシー乗り場に。運転手は、住所を見て、「あのお客さんと方向が同じだから、一緒に乗っけて言ってやる、と」。そのお客さんは、中年の日本人夫婦。安心。しかし、このタクシーがボッタクリだったのであった。タクシーが少し走ってついたところは、駅の目の前。ぐるっっと回っただけやん。で、うちらに15ユーロ払え、と。まぁ、日本人ってなめられたものね。一応、こっちも反論したんだけど、相手が英語できないんで、話にならず、無視してそのままホテルに入ってしまった。英語が出来ないお前が悪い。seek another chance to BOTTAKURI.

2008.5.20(tue)

マルセイユ市内観光バスに乗る。この街は、漁師の街という感じ。地中海はきれいだけど、ビーチはなく、漁船がたくさんとまっている。で、夜、名物のブイヤベースを。要は、魚のごった煮。うーん、あまり僕の舌にはあわなかったみたいです。