『人を操る禁断の文章術』ByメンタリストDaiGo

book

すぐ読めて面白かった。広告代理店に就職していたら、きっともっと早く読んでいたと思う(2015年出版の本です)。

著者のDaigoさんは、慶應SFC出身で、心理学とかが専門。どうやって人の心を操るか、いかに気持ちをハックするか、とかが専門というのが、僕の認識。

この本で紹介されているコールドリーディングという概念は、心理学者とか、あやしい占い師がやっているテクニックなのですけれど、これを知っておくだけでも有益かなと思いました。「あ、いま、あなた、ドヤ顔してますけれど、ただのコールドリーディングですよね」って言ってみましょう。これで相手が固まる顔を見るのはなかなかおもしろいですよ。無知は罪なり。勉強しましょう。

人間って信じたい生き物だと僕は思います。だから、霊能者がいることも悪いことだと思いません。「霊はいるはず、霊能者もいるはず、死んだ◯◯(彼氏、息子、友達、など)と話したい」という欲求はなくならないし、その期待に応えようとすることは、悪いことだと思いません。需要にこたえようと、最大限の営業努力をしている供給者がいるだけです。それに、まんまとはまりたい人がいるかぎり、surviveし続けます。

ちなみに、僕はコールドリーディングという概念を知ってから、宜保愛子さんも、江原啓之さんも、とっても親近感をもって見れるようになりました。

それに対して、ホットリーディングという言葉は初めて知りました。ネットでググれば、SNSとかの情報がたくさんでてくるので、初対面の人についても、いろいろと事前情報を得た上で接すると有利にお話し合いをすすめられますよね、ということでしかないのだけれど。忙しいけれど、なんとか3分で良いから相手の情報をネットで検索してみましょう。

「相手を動かしたい」というけれど、「具体的に、どう動かしたいの」を明確にしないと、なにも始まらないです。「なんとなく、誰かを動かしたい、感動させたい」と思っているとするならば、まずは、ここを明確にしましょう。「相手に期待するリアクション」を明確にしましょう。

例えば具体的には

  • 「告白して、付き合ってほしい」
  • 「稟議書をはやく承認決済してほしい」
  • 「広告をうつので、買ってほしい」

いったいどれでしょう?考えれば、すぐ答えはわかることなのですが、意外と明確になっていないので、まずはここから。明確にしましょう。

本書は、こんな人は読むと勉強になるでしょう。

  • メールをはやく開き返信してほしい(部下が上司に送る場合)
  • メルマガを読んでほしい(営業マンが顧客に送る場合)
  • Lineを既読スルーしないでほしい(好きな人にlineして返信をヤキモキしながら待っている人)
  • SNSのフォロワーを増やしたい(とにかく承認してほしい)
  • 広告代理店勤務の方(キャッチーなキャッチコピーを思いつきたい)
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