評判通り面白い本。
一言で著者のイイタイコトをまとめると、これなのかな。
今日のフリーについてアンダーソンの考えを整理すると、核となるのは次だろう。「競争市場では価格は限界費用まで落ちる」。そして、「テクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用は年々ゼロに近づいている(322ページ)」。それに加えて、アイデアからつくられるデジタル商材の開発コストも過激なまでに下がっている。そのため、「低い限界費用で複製、伝達できる情報は無料になりたがり、限界費用の高い情報は高価になりたがる(130ページ)」(p343,日本語版解説より)
あと覚えておきたいのは、著者がフリーを四つに分類していること。
- 直接的内部相互補助:抱き合わせ販売ってことね。これ買ってくれたらこれは無料にしますよ、とか。
- 三者間市場:広告ね。
- フリーミアム:この本ではじめて定義される言葉。evernoteの多くは無料ユーザーで、一部の有料ユーザーからお金を徴収することで、無料ユーザーが無料サービスを使えていますね、という話。有料と無料ユーザーの比率とか分析にしがいがありそう。
- 非貨幣市場:無償の労働。リナックスとかウィキペディアとか。
読んで損はない、というか、僕の知る限り気がきいてる人はみんなこれ読んでる。あ、あと著者のアンダーソンさんは、むかしベストセラーになった『ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』の著者としても有名。これも、気がきいてる人はみんな読んでいたようだ。しかしわれいまだ読んでおらず。。。
ネット関連本だと、むかし読んだこれも面白かった。これも僕の知る限り気がきいてる人はみんな読んでた。むかしブログで書いてたんだけど、リンクが見当たらない・・・というか昔の記事が消えてる。MTのバージョン更新するときになんか失敗したのかな・・・
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