本田宗一郎の本。豪快な人だなってのが素直な感想。
男の主体は仕事だ。しかし女は違う。私は女房には仕事のことは、一切口を出させません。そして遊びのほうも、「ゴテゴテいうな」っていい続けてきましたよ。でも、遊ぶことについて、理屈はあまりつけなかったな。遊ぶのに理屈をつけるのは卑怯だ。遊びたいから遊ぶ。浮気したいから浮気するんだ。(p178)
みな相当酔っぱらっていたが、そのうち芸者が気にさわるようなことをいったんだ。われわれ二人はそれを聞きとがめて「このなまいき女め」と芸者を二階から外へ放り投げてしまった。(p197)
あと、デザインとか美的センスにけっこうこだわりを持っているっぽくて、それが印象的だった。
製作する品物が、その時代の大衆の生活に求められる内容と、美的要素を持たなければならないのである。(p204)
それから、本田宗一郎ほどの人物でも(だからこそ?)、以下のように感じているというのは印象に残った。
自分だけの力で生きてきたようなことをいうやつは、大ウソつきだな。若者は他力本願を認識することによって大きく育っていくんだ。(p201)
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