『国語算数理科しごと』と同じ著者。あれは小学生向きだったが、これは中高生くらい向きか?「とりあえず大雑把でいいから決算書読めるようになりたい、でも簿記はやだよ」というわがままを叶えてくれるスゴイ本なので、会計チンプンカンプンのビジネスマンにもお薦め。
細かい簿記の話には立ち入らないのがいい。勘定科目について一切ふれない(というか、「勘定科目」という言葉じたい、出てこない)。大雑把に「資産」「負債」「資本」「費用」「収益」の5個のブロックがあります、これでテトリスします、という説明。これなら頑張れば小学生でも理解できるんじゃなかろうか。すごいよ。
利益とキャッシュフローの違いをテトリス風に説明していて、それが非常に分かりやすい。ある程度会計詳しい人なら、「いつも俺が頭の中でやっていたことを、画面にしてくれてありがとう」という印象を持つと思う。これを読めば、利益は出てるのにお金がない(黒字倒産)がなぜ起こるのか、誰でもわかるようになるはず。
以前、『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』を絶賛したが、本書のほうがかなり簡単。なので、まずは本書を読み、次に『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』を読むのをお薦めします。その二冊でとりあえず決算書は大雑把に読めるようになるはず。
もうちょっと書くと、こんな感じでレベル別にお薦め本をメモ。
小学生:『国語算数理科しごと』
中学生:本書
高校生:『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』
大学生:『財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方』
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