『ざっくり分かるファイナンス』の読書感想

カタカナ英語って、意味が確定してない言葉もあるからややこしい。「ファイナンス」もその一つ。本書の「ファイナンス」は、「財務」という意味で使っていて、企業を経営する上での、資金調達と資金運用について取り上げている。

「ざっくり分かる」というタイトルだけあって、「ファイナンス(財務)」を知る上での重要概念だけざっくり説明してる。

キーワードを挙げると・・・割引現在価値、リスク、決算書(=財務諸表。バランスシート・損益計算書・キャッシュフロー計算書)、WACC、NPT、CAPM、IRR法、企業価値、レバレッジ、MM理論、有利子負債の節税効果、期待収益率。

そうか、Financial Economics(金融経済学)、Accounting(会計)、Business(経営学)あたりの学問ってちゃんとつながってるんだ、と本書を読んで思った。ちなみに僕は、Financial Economics(金融経済学)のほうはある程度知ってるつもりだけど、Accounting(会計)、Business(経営学)のことはぜんぜんわかりませーん。慶應にも経済学部と商学部があるけど、Accounting(会計)、Business(経営学)は商学部がやってることで、ほとんど経済学部とかかわりはありません・・・。

でも意外と自分の勉強してきたFinancial Economics(金融経済学)の知識が実社会で役立ちそうかな、と感じた。Accounting(会計)の細かい知識を勉強したくはないが、ざっくり知っておいたほうがいいので、こちらも「ざっくり分かるアカウンティウング」みたいな本がないかしらね。そうしたら、財務諸表とかもうちょっと詳しくなれるとおもうのですが・・・。本書でも、数ページだけAccounting(会計)の説明があって、簡単に財務諸表の説明もあったんですが、もうちょっと知っておきたいと思った。

ちなみに、本書では以下のように言葉を区別している。

ファイナンス:キャッシュを扱う。未来の数字を扱う。
アカウンティング:利益を扱う。過去の数字を扱う。簿記は一分野。

横文字のカタカナ英語で意味がまだ定着してないってことは、その概念を日本人が自分のものにしてないということを象徴しているのかもしれませんなー。日本人はファイナンス音痴ですから。

「『ざっくり分かるファイナンス』の読書感想」への6件のフィードバック

  1. こんにちわ。
    僕は大学時代、マクロと統計しかやってこず、
    社会人になってから(証券アナリスト試験とかで)
    財務やら経営やらそれこそファイナンスやらを
    やりはじめましたが、ガチガチの科学の装いを
    持った(特に理論に重きを置いてるKO大学
    経済のw)経済学をやってきた人間からすると、
    (財務を別として)ファイナンスの勉強は
    全般的に結構楽に感じます。
    統計学さえ知っていれば、基本的にファイナンス全般
    なんでも大丈夫なんだと思ってる今日この頃です。
    つながりというか、どこも行き着くところは
    「企業価値最大化」だったり「効用最大化」だったり
    するわけで。。。
    なんだか結局は学問の世界って語学と数学
    なんだろうなぁと感じてもいます。
    両方できない僕のような人間は哲学に逃げ込むわけですがw

  2. Umeさん
    こんにちは。Umeさんは、蓑谷ゼミのOBなんでしたっけ。あそこはエグゼミで有名でしたよね。でも院生としては、大津泰介を生んだ奇跡のゼミという印象を持っています。残念ながらもう二度とこのレベルの研究者を慶應経済が輩出することはないでしょうw
    >なんだか結局は学問の世界って語学と数学
    これは同意です。といっても、経済学で使う数学なんてたかが知れてるんですけどね。それでも数学で経済学部生が苦しんでるわけで。いい加減、経済学を文系にくくるのをやめたほうがいいとおもうんですがね・・・

  3. 大津さんは、上の方の話を聞く限りですが
    本当に神の領域にあったらしいですね。
    >残念ながらもう二度とこのレベルの研究者を慶應経済が輩出することはないでしょうw
    とても残念ですが、僕もそう思いますw
    有名なhttp://econphd.at.infoseek.co.jp/about.htm
    で、僕の同期のhttp://wakamori.cocolog-nifty.com/wakamoblog/ってのは僕の期で首席だった人で天才の一人であることは間違いないけど、神かどうかはわからんからね。しかしそう考えると世界って広くて嫌になりますねw

  4. その方のホームページでTeXについて参考にしたことがあります。U Pennに留学って、かなり優秀ですね。強い推薦状がかける教授がいる東大を経由しないと難しいです。ちゃんとPhDを取り、さらに向こうのjob marketで生き残らないといけないから、けわしい道ですが、がんばってもらいたいですね。
    ところで主席って、そんな制度ありましたっけ、うちの大学。

  5. 主席→うちの代までは卒業証書をもらうときに
       名前が書いた紙が塾歌とかと一緒に
       配られてました。
       
       実際に卒業証書をお偉いさんからもらったのは
       主席が(オールA)が3人いたから、
       4位の人がもらってました。
       あ、うちのゼミの一個下の法学部のやつは
       腕時計(金時計ね)もらってたよ。

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