計量経済学者にとってITリテラシーは生命線だ

なんか,S&P500データの月中平均データがほしくって,
日次→月次(月中平均)
へデータ加工していたら,かなり時間がかかってしまった.日次データは,月によって21個データがあったり,22個だったりで,規則性がない.いや,太陽暦の法則とかまで勉強した上でアメリカの金融市場が過去50年間くらいでいつ何曜日に取引を行わなかったかとか,アメリカの祝日などの情報を勘案した上で考えれば,規則性はあるんだろうけど,さすがにそこまで考えるのはばかげている...と思いつつ,一瞬だとしてもその規則性を発見することに関心を持ってしまった自分が嫌だ.
そこまではやらなかったが,どうやってプログラムを書いたらいいか考えていたんだが,なかなか思いつかずに時間だけが過ぎ去っていった.
で,そもそも統計解析プログラミング環境Rだけで全部処理しようと思っていたのが間違いだった.Excelと秀丸とRの併せ技でやったら,すっげー簡単に出来た.Excelも捨てたもんじゃない.秀丸には足を向けて眠れない.
それで何がいいたいかというと,応用計量で生きていくには,こういうコンピューティングリテラシーを高めるのは避けて通れない,ということを実感した.計量の理論をいくら勉強したところで,それを使ってデータを実際に解析できないと意味がない.
現実に,データはそこらへんに都合よく転がってはいないので,データ整備で計量経済学者は苦心する.高いコンピューティングリテラシーは,この苦心を最小化してくれる.

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