民法おもしれー。けっこう筋が通っていて、思ったより納得しながら読めた。これだけの体系を、文章のみで作るなんて、人類はすごい。
冒頭、以下を読んでびっくりした。
つまり、結論が先にあって、法律はそれを説得するための手段として機能するのです。(中略)妥当な結論のことを価値判断ということもあります。(p6)
まぁ、ここが経済学と違うと一般的には言われていますね。純粋な学問としての経済学は、ただの数学だという側面が強いので。とはいえ、現実の経済問題へ応用しようとするときは、結論ありきで、自分が欲しい結論を導ける仮定を都合よく置いて、好き勝手主張したりしますので、無意識に価値判断をしているとも言えるのかな。
民法は知らないとやばそうだな。ページをめくりながら、今までこんなことも知らずに生きてきたのかって思いっぱなしだった。相続法、抵当権、保証人、契約の有効性etc。日常的に聞く言葉が、民法全体の中で、どういう位置づけなのかが分かった。これ読み始めてから、日常的に「これって民法的にはこうだよな」とか考える癖がつきつつある。
伊藤真のこのシリーズ、すごいよく整理されていて勉強になります。次は商法だな。
cf)
『伊藤真の憲法入門―講義再現版』
コメント
[…] 法学部ってこんな面白いことやるんだ。けっこう楽しい。しかも商法は役に立つ。というか知らなきゃまずい。民法を先に読んだので、商法も楽しく理解できた。 […]