『沈黙』の読書感想

どれだけ不条理なことがあったとしても、いつもと同じように朝になると太陽が昇り、いつもと同じように小鳥がさえずり、いつもとまったく変わらない日々が何食わぬ顔で進行してく。これだけ不条理なことがあるのに、なぜ神様は助けてくれないのか?なぜ神は沈黙を守っているのか?という意味がタイトルの「沈黙」という意味。「沈黙」を感じさせることは世の中にいっぱいある。こないだ自殺した中学生はきっとそれを痛感してたんだろう。

もちろん、努力していないのに天国から幸運が降ってくるなんてことはない。だけど、努力してれば天国から幸運が必ず降ってくるとは限らない。この本の主人公は、どこまでもまじめに努力している人だった。

宗教的な話をしなくても、単純な話で、人生にはいい時と悪いときがある。極めて悪いときに沈黙に対して苛立ちと不条理感を感じる。そういう思いをすることは人生に一回か二回くらいしかない。早めにそういう体験をしておくと後の人生が豊かになる、と思う。