『美しい国へ』の読書感想

美しい国へ 美しい国へ
安倍 晋三

文藝春秋 2006-07
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我が国のいまのトップはどんな考え方を持った人なんだろう、ということで、今更ながら読んでみた。
育ちのよさを改めて感じた。Wikipediaなどを見ていても、血筋がよい。サラブレッド。いろいろな理想を綴っているが、この人は国のためになら死ねるんだろうな、と思った。それだけの情熱を感じた。正義感が強そうで、世のため国のために尽くしたいと本気で思っていて、カネとか名誉欲みたいなものには関心がまったくない、実に心の美しい人だと思った。
そして、その理由は、やはり育ちの良さだと思う。実にのびのびと生まれた段階から育ってきたんだろう。育ちがよく、何不自由なく生きてきたので、物欲や他人に対する嫉妬心とか名声を求める欲がないのでしょうね。マズローの考え方とかで考えれば、幼少時点ですでに「自己実現欲」以外のすべての欲求が満たされていたんだと思う。
生まれや育ちが非常に良いひとの理想論というのは、かなりの確率で正しい気がする。理由はよく説明できないが。もちろん、間違っていることもあるけど、総じて見れば、大体正しい気がする。にもかかわらず安倍さんに任せるのは不安だ・頼りないと思ってしまうのは、安倍さんの頭があんまり良くないからだとしか言いようがない。

『沈黙』の読書感想

どれだけ不条理なことがあったとしても、いつもと同じように朝になると太陽が昇り、いつもと同じように小鳥がさえずり、いつもとまったく変わらない日々が何食わぬ顔で進行してく。これだけ不条理なことがあるのに、なぜ神様は助けてくれないのか?なぜ神は沈黙を守っているのか?という意味がタイトルの「沈黙」という意味。「沈黙」を感じさせることは世の中にいっぱいある。こないだ自殺した中学生はきっとそれを痛感してたんだろう。

もちろん、努力していないのに天国から幸運が降ってくるなんてことはない。だけど、努力してれば天国から幸運が必ず降ってくるとは限らない。この本の主人公は、どこまでもまじめに努力している人だった。

宗教的な話をしなくても、単純な話で、人生にはいい時と悪いときがある。極めて悪いときに沈黙に対して苛立ちと不条理感を感じる。そういう思いをすることは人生に一回か二回くらいしかない。早めにそういう体験をしておくと後の人生が豊かになる、と思う。