ネットでテレビ見る方法(チューナーなしで)

これすごいよ.あなたがいま見ているそのパソコンの画面で,いまから3分後にテレビ見れるようになるよ.詳しくは以下を.

http://shopdd.blog51.fc2.com/blog-entry-637.html

まさかこんな時間に,研究室のパソコンからミュージックステーションが見れるとは 笑

画質や音質はやや悪いけどね.

自分が知らないってだけで,世の中便利なサービスがいろいろありますね.

RefWorksってすごいらしいよ

RefWorks

まだ試してないけど、役立ちそう。無料。今日某先生に教えていただいた。

RefWorks は、研究成果や電子リソースから収集した学術情報を蓄積・管理し、それらを共有化したり、情報発信するためのウェブサービスです。

もうちょっと早く知りたかった。Google Scholarの検索結果から論文データをデータベースに取り込んでbibtex形式で吐き出すこともできる模様(未確認)。

いろいろ役立つサービスがありますね。自分が知らないだけで。

texclipってすごいよ

texclip

これすごいよ。pptで、texと同じ美しさレベルの数式を入れられる。しかも超お手軽。ウェブブラウザ上で、texコマンドを入力、数式のpngファイルを生成、それをpptにコピペするってだけなんだが、このアイディアはなかったわ。

数式が入ったプレゼン資料つくるとき、pptでやるとあまりにも汚い。まえ書いた学会用のpptでは、texpointっていうけっこうキレイに数式書けるやつをつかったんだけど、30日以上で有料になってしまうのね。tex上でプレゼン資料作るというのも一つの手ではあるんだが。例えばここ参照。

でも、今日見つけたtexclipが一番僕にとっては良い。今後のためにも、ppt生産性を上昇させるには、pptの土俵でキレイに数式を書きたかったわけで。ppt生産性が割りとすでに高いということもあり、いまさらtex上でプレゼン資料つくるのは、習得コストがベネフィットを大幅に上回っているな、と。

ビジネスマンも、数式つかったプレゼンするんだったらこれオススメですな。あ、texを使えるのは前提です・・・。

『計量経済学大全』by蓑谷千凰彦

今日、初めてこの教科書に目を通してみた。蓑谷先生のこれまでの研究の総決算という印象を受けた。時系列分析もパネル分析もカバー。大学院レベルで日本語で書かれたものは、これまでなかったので、その意味で貴重ですね。しかもいままで蓑谷先生の教科書で勉強してきた人は、一章からすんなり読めるはず(記号の使い方とかが一緒だから)。英語苦手だよって人で、バイブル的なものが必要な人は、買って損はないかと。

パラパラめくってみると、幅広く扱ってる一方で、詳しく書いてあることも分かった。1000ページになってしまうのも納得です。

最近のエコノメの主流のテキストだと、母集団と標本を、明確に区別してる。例えばEconometric Analysis of Cross Section and Panel Data(Wooldrige)は、そういう書き方をしている。それから確か、Econometrics(Hayashi)もそうだったはず。この点、本書は、その流れを汲んでいない。この点は、HaysahiとかWooldridgeとかの書き方のほうが分かりやすいかもしれん。大学院レベルだと、推定量はOLSも含めてぜんぶGMMの特殊ケースとして理解するのが手っ取り早いから。

「ぜんぶGMMとして理解しよう」というアプローチは、確かに勉強するとき分かりやすいので都合がよいが、どうもOLSやMLに対するリスペクトがない気もする。OLSなんてガウスが18世紀だったかに見つけたものだし、MLも20世紀初頭だったかにフィッシャーが整備した、歴史のある推定方法。対するGMMは1982年にLP Hansenが、すでにあったMMをGeneralizedしたってだけの、ある意味しょぼく、しかも若造の推定量(しかも、Amemiyaの1973年くらいの論文をちょっといじっただけだとも受け取れるし)。オイラー方程式から直交条件つくってGMMに持っていく一連の発想は、すげーアイディアだとは思うけど。

Econometric Analysis(Greene)は、HayashiやWooldridgeとかのアプローチはとってない。本書は、タイプ的にはGreeneに近いな。本書でも、GMMのチャプターで、OLSとかも特殊ケースとして理解できるよ、とは書いてあるにはあるけど。

繰り返すと、英語苦手な人で、バイブル的なものが必要な人は、買って損はないのでは。英語できるんだとしても、Wooldridge, Hayashiとはアプローチが違う。アプローチが似ているGreeneは章立てがあまり良くない気がするし。結局、日本人だったら本書が役立つかな~、という感じです。

大学の役割って

戸田裕之先生が書いた以下の文章を読んで、大学の存在意義って何だろうと思ってしまった。

昔々あるところに

石原都知事の大学改革で、都立大学が首都大学東京になった際、経済学コースの先生たちが反発して、多くが他の大学に移ってしまった際の経緯を、物語風に書き立ててる。球技Aチームは経済学、球技Bチームは経営学、球技Cチームはマルクス経済学を指しているみたい。わかりやすい。と同時に考えさせられる。

大学教員の仕事は、研究と教育、の二つ。石原都知事は、研究を軽視し、教育を重視した。都民のための教育サービスを提供する機関としての大学の役割を重視するのが、改革だったみたいね。

これは、戸田先生のようにまともに研究をしている人からすると頭にきて当然。教育も大事だけど、大学の先生が研究しないと、学問は1mmも進展しないわけだから。この点、研究者としての大学教員の役割の重要性を、理解してもらいたい。もう遅いけど。

『経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには』の読書感想

経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)

阪大の大竹文雄先生が,一般向けに書いた本.「経済学ではこうやって考えるんだよ」ということが,身近な例を使ってわかりやすく書いている.経済学の啓蒙書としてオススメできる.

経済学的な思考といってもいろいろあるが,本書では,以下の二点に焦点を当てている.

  1. 人はインセンティブに反応して行動する
  2. 相関関係と因果関係を区別する

1.について,例えば,プロゴルファーの賞金が高いと,プロゴルファーのスコアが良くなるという事実が計量分析の結果明らかになっている話を紹介している.一般に,「労働者は,賃金が高いと,努力の度合いが高くなるだろう」,ということが推測されるが,現実にデータがないので分析が困難.ところがゴルファーの場合だと,賞金(=賃金)と,スコア(=努力の度合い)というデータが入手可能なので,「人はインセンティブに反応して行動する(=賞金が高いとより努力する)」ということが実証分析できる.

この例はあんまり面白くないけど,もっと極端な例というと,「遺産相続税の節税政策が発表されると,その政策が施工された前後で,急に高齢者の死亡が増える」って話.子供にたくさん相続させようと,税が安くなるときまでがんばって寿命を延ばしている,ってこと.データを見ると,こういう事実が浮き彫りになるわけで,人間ってけっこう合理的なのねってことが分かる.

2.について,例えば「いい男は結婚している」という切羽詰った20代,30代女性の嘆きが正しいかどうか検討している.「結婚すると男はいい男になる」から,結果的に,「いい男ってみんな結婚してるよね」という印象をもつだけじゃないのか?という議論をしている.「いい男」の定義は難しいが,とりあえず,「収入の高い男」と定義してデータを分析すると,結果,「結婚すると,収入が高くなる」という因果関係があることが明らかになる(「収入が高いから結婚する」のではない,ってこと!).その解釈はいくつかある(例えば,結婚すると家族のためにがんばって働くから,とか,結婚している男は社会的に信頼ができるから,とか).しかし,「結婚する男は,収入が高くなる」のではなく,「結婚するような男は,女性にもモテ,会社でも評価できるような人間的魅力があり,だから収入も高くなる」のではないか?という疑問も残る.しかしこの疑問が間違っていることも,双子を使った分析で明らかになっていて,おもしろい.一卵性の双子のペア136組のデータで,ペア同士で比較すると,結婚してない場合より,してる場合のほうが,賃金が26%高くなるんだってさ.これは面白い.双子ならば,「人間的魅力」も同じだろう,という前提で分析してる.もちろん,双子といっても性格は違うわけだが,なかなか面白いね.

「いい男」と「結婚している男」の相関関係について,どちらの方向に因果関係があるのか,ちゃんと考えるのが,経済学的思考ということ.一般には,「いい男」→「結婚している男」という因果関係だが,データを分析すると,「結婚している男」→「いい男」という因果関係が明らかになったよってこと.

まぁ,けっこう身近な例をつかって,「経済学者ってこんな風に考えるんだよ」ということを楽しく書いてます.目次はこんな感じです.目次をみるだけで,けっこうそそられる.しょっぱなの「女性はなぜ、背の高い男性を好むのか?」という分析は,かなり説得的です.ちゃんと経済学的な理由があって,大人になってから無理やり慎重を伸ばしても,モテないよ,ってことも書いてあります.

プロローグ   お金がない人を助けるには   
Ⅰ    イイ男は結婚しているのか?   
        1 女性はなぜ、背の高い男性を好むのか?        
        2  美男美女は本当に得か?   
        3 太るアメリカ人、やせる日本女性   
        4 イイ男は結婚しているのか?     
        5  自然災害に備えるには?         
        6  人は節税のために長生きするか?  
 Ⅱ    賞金とプロゴルファーのやる気   
        1  プロ野球における戦力均衡                                     
        2 プロ野球監督の能力   
        3 大学教授を働かせるには?   
        4   オリンピックの国別メダル予測                     
        5   職務発明に宝くじ型報酬制度   
        6  賞金とプロゴルファーのやる気 
  Ⅲ    年金未納は若者の逆襲である   
        1   日本的雇用慣行は崩壊したのか             
        2   年功賃金は「ねずみ講」だったのか?   
        3 年功賃金と成果主義   
        4  年功賃金はなぜ好まれる?                            
        5   賃金カットか人員整理か?   
        6   失業がもたらす痛み   
Ⅳ    所得格差と再分配   
       個人の格差と世帯の格差          
        見かけの不平等と真の不平等   
        所得格差と「小さな政府」  
 エピローグ  所得が
不平等なのは不幸なのか   
        誰が所得の不平等を不幸と感じるのか                          
        所得の平等か機会の均等か    
        経済学的思考のセンス