『BCG戦略コンセプト』の読書感想

 

この手の本読むの何冊目だろう。正直、『戦略「脳」を鍛える』『意思決定のための「分析の技術」』の方が面白かったかな。人によって意見は変わるだろうが。

とりあえず目次はこんな感じ。

第1章 競争優位の6つの視点―21世紀における競争戦略
第2章 株主価値―バリュー・マネジメント
第3章 顧客価値―セグメント・ワン
第4章 バリューチェーン―デコンストラクション
第5章 事業構造―プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)
第6章 コスト優位―エクスペリアンス・カーブ
第7章 時間優位―タイムベース競争

PPMを使った具体的な分析が載っていた。概念は知っているけど、どうやって実践するのと思っている人(僕みたいな人)は読むといいかも。

コンサルタントの提唱する概念にしろ、学者の研究にしろ、当たり前の話だけど、論理的思考能力が大変重要。学生時代、某教授が「証明に自明という言葉は使うな、自明じゃないから。本当に頭のいい人にとっては全てのことが自明。一番頭のよくない人でも理解できるような証明をかけ」と言っていたのを思い出す。本当に頭のいい人は、こういうコンサルタントの提唱する概念なんかなくとも、正解にたどり着いちゃう。でも僕ら凡人は、こういう補助輪がないとまっすぐ走れないわけですね。あぁ、頭のいい人がうらやましい。

 

コメント

  1. […] 『BCG戦略コンセプト』 […]

  2. […]  面白かった。     一つ目、ベネフィットについて。顧客は価値を買うのであって、製品とかサービスは価値を実現する手段に過ぎないのだよ、ということ。ベネフィットには2つあって、機能的ベネフィットと情緒的ベネフィット。   二つ目、セグメンテーションして顧客ターゲットをはっきりさせよ、という話について。セグメンテーションについては、『BCG戦略コンセプト』の方が本書よりも参考になった。顧客ターゲットをどこにすべきかという話については、1.市場が十分大きいか、2.競争の激しさはどうか&自社の強みを活かせるか、3.提供しようとする商品やサービスをそのターゲットは切実に必要としているかどうか、という3つの視点から選びましょうと書いてあった。   三つ目、差別化について。差別化の軸は3つしかなくって、手軽軸、商品軸、密着軸だって。PCの例で言えば、デル、アップル、パナソニックだって。   四つ目、4P。特にpriceが一番重要で、どうやって顧客から価値の対価をいただくかを考えましょう、と。千葉ネズミーランド・・・じゃなかった東京ディズニーランドの例で言えば、入場料+グッズ販売+飲食の合計で、顧客単価は9,220円らしい(p203)という情報が印象に残った。(前に誰かから聞いたことあったような気もするけど。)   「マーケティングとは」という定義がいろいろな言い方で為されていたのだけど、どれもいいなと思うのでここにメモしておく。   マーケティングとは、本質的には「顧客にとっての価値」を売り、その対価として、顧客からお金をいただくことだ。(p44~45)   マーケティングとは、この価値の不等号(「顧客が得る価値(ベネフィット)>顧客が払う対価」)を維持・拡大するすべての活動(p46)   […]

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