『いじわるな遺伝子―SEX、お金、食べ物の誘惑に勝てないわけ』の読書感想

おー、ワンダフォー。いままで僕の全読書経験の中でも、かなり上に来る。一字一句読み飛ばさずに、すべて読んだ。さっさと読んでしまうともったいないので、意図的にゆっくり読んだ。それほど面白い。

言っていることは超単純。例えばダイエットが難しいのは、その昔食糧が常に不足していた頃の記憶を遺伝子が持っているから、と。仮にラッキーな日があって、食べきれないほどの獲物を捕らえたとしても、その昔は冷蔵庫もなく食べ物を貯蔵する方法も無かったので、一番良い貯蔵方法は、それを食べられるだけ食べて体内で脂肪として取り込むことだったのだ、とかそういう話。

生き物は、遺伝子の言いなりに生きている、ということ。それに抗うのは、すごく難しいよね、ということ。この視点から、夫婦とか性とか愛とか家族とか友達についても触れているのだが、まぁ非常に読み応えがある。人間だけでなく、他の動物の不思議な性交方法などもたくさん紹介されており、めっちゃ面白い。

著者の一人はハーバードの経済学PhDらしい。(僕はいままで名前聞いたことなかったけど。)それで、研究テーマは、「人間の経済活動のダーヴィン的側面」らしいのだが、かなりこれ興味あるわ。ちょっと調べてみようかな。ああでも時間が。

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