鉱工業生産指数が下落しまくりでまじショックだ。

今週はいろいろな経済ニュースがあったけど、鉱工業生産指数の下落が一番ショックだった。

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html

リーマンショック後、2009年2月の下落もかなりショッキングだったけど、今回はそれを余裕で上回った。信じられない。いったい日本経済はどうなってしまうの。ほんとここ数年で僕の中では一番のショッキングなニュースだった。「サプライチェーンが打撃を受けて~」みたいな話はたくさん聞いたけど、数字で見ていかにヤバイかとようやく昨日理解した。この国の製造業はどうなってしまうの。
それと、西村副総裁の反乱。なにこれ?
日銀・西村副総裁、異例の「反乱」 独自緩和策を提案
政策決定会合、1対8で否決
それからQE2終了。
されどゼロ金利は当面維持の様子。そりゃそうだ。じゃ、いつ利上げすんの?
米金融緩和、市場「利上げは12年後半」
えー。そんなに早く利上げできないでしょー。例えば、素朴なmankiw rule(mankiw ruleをjapanese dataで計算してみた)なんかによれば、利上げの条件はcore cpi上昇率 – unemployment rateが5.1まで縮まらないといけない。だから、インフレが2%くらいまであがって、失業率が7.1%とかまで下がらないといけない。あと一年数ヶ月でそんな日が来るだろうか?インフレなんか一時期0.6%まで下がってデフレリスクが叫ばれて、でいま1.2%とかまで戻してきて安心してるくらいだし。失業率なんか、このまえやっと8%台になったとかいってバカみたいに為替動いてたし。市場はそうなると考えてるってことなんですかね。僕はそうは思わないけど。

『バフェットからの手紙』の読書感想

 たぶんすごいいい本なんだと思うけど、サンデル本と内村鑑三本の後に読書感想書くと、なんか別にどうでもいい本だな。そんだけ・・・いやもうちょっと書こう。
 
ということで、これが1000円とかで読めるのは超お買い得のはず。本なんてほとんどすべてがお買い得だけど。
 
 
read also…
 

『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』

『ローリスクで年20%の複利運用! 初心者でもできるFXスワップ運用』の読書感想

 これすごいいい本だよ。FXやる前に何か一冊読むなら、これがいいと思う。
為替の変動要因はこういうものがあって、長期ではこの指標をみなさい、短期ではこういう指標をみなさい、とかって説明は一切なし。そこがいい。FXで証拠金これくらい積んで、これだけの売買するってことは、これだけのレバレッジでこれだけのリスクをとることになるんだ、ってことをしっかり理解しましょう、という、なんというか、本当に基本的な説明しかない。けど、何事も基本が重要だし。
で、専門用語もけっこう出てくるのだけど、込み入ったことは説明せず、ざっくりとだけ記述して、「とにかく、エクセルでこうやってこういう計算したらこういうことがわかるんだ。計算の内容を理解したかったら別途数学とか統計学を各自で勉強してねん」って書いてある。自然対数、相関係数、Implied Volatility、VaRがどうとかこうとか言われても、普通はわからないもんね。別にわかんなくっていいんだよ、エクセル使えれば。
とりあえず本書をひと通り読んで、遊びでFXとかやってみると為替の動きが面白くなるかも。
ちなみに、為替の決定要因は物価、金利あたりが最近では重要みたいだ。経常収支は・・・グローバル化で資本の国際移動が活発化していて影響が小さくなっているとか聞くけれど、よくわからない。
物価の影響については、むかしブログで書いた。(完全に偶然だけど、リーマンショック直前に「僕がトヨタの担当者だったら、円高リスクヘッジするように動く」とか書いてるけど、俺、すごいなw)
金利の影響についても、むかしブログで書いているな。

最近面白いと思った記事Links

ゼロ金利

なんで?

2年前の金融危機のあと政策金利を0.1%に利下げしたとき、さっさとゼロ金利にしなくていいの、と思った。でも、ゼロ金利にはコストがあって、資本市場が機能しなくなるかもという弊害がある、らしい、と聞いて、実務を知らずに「さっさとゼロ金利にすべき」と言っていた自分が無知で間違っているのか、と思っていた。例えばもう、2年近くも前のこの記事とか。
白川総裁はゼロ金利への回帰も否定的な見解を示した。「ゼロ金利になると市場取引のコストもカバーできなくなり、取引のインセンティブ自体がなくなる」と指摘し「本来はゼロ金利下では潤沢な資金供給がなされるはずだが、かえって市場で資金が取れなくなる事態が起こる」と危ぐを示した。

でも今日、結局ゼロ金利になった。「コスト<ベネフィット」だからゼロ金利にしたのだと思うけど。ベネフィットが急上昇した(と日銀が判断した)ということ?


(政策金利の誘導目標を「0~0.1%」に変更したことについて)実質的なゼロ金利政策をより明確に示すもの。翌日物金利の一時的な振れを明示的に許容することが効果的と判断した

翌日物金利の一時的な振れを明示的に許容することが効果的と判断した」って、なんで?どれだけベネフィットがあるかどうか分からないけど、追い詰められたしやれることは全部やってみる、ということ?

あ、あと、今日気になった記事をメモがわりにリンク。


為替の変動要因

そういえば、為替の変動を説明する回帰式を自分で探したことがなかったので、やってみた。3連休だというのに、気になるのは為替のことばっかりだ。

手元にあるデータを使って、パパっと思いつくままに探した中で一番パフォーマンスがよかったのは、これ。

y    =    151.565    +    2.49366 x1   –   27.3031 x2+    0.000451188   x3
                (9.15905)     (1.42339)            (-4.16250)      (3.52726)

sample period is from 1998/12 to 2010/6
monthly data
()内はwhite adjusted t-values
standard error = 8.20610  
R-squared = .358333   
Adjusted R-squared = .344074   

y=円ドル
x1=長期金利差(米国債10年 – 日本国債10年)
x2=コアCPI比(コアアメリカ/コアコア日本)
x3=日本の経常収支

・・・ってこれによれば、今の円ドルは102円とかになるはずなんですが。でも、だからといって「やっぱり長期的には100円とかの円安方向に触れるのかな」とは言えそうにない。なんでかというと、いろいろとこの推定には問題があるから。

というか、問題が多すぎる。何が問題が指摘しなさい、とか学部生向けの試験にでたら、面白そう。

介入キター

82円台から85円くらいまで。一気にジャンプ。いい大人になって介入を見たのはじめてだったので、いやー、ほんっとすっげーんだなこれ、って。めっちゃ興奮したわ。がんばれ政府がんばれ日銀。で、二次介入はあるのかな?

これってどんぐらいの金額つかったんだろ?

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C9C8197E09B9C99E2E68DE3E7E2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C938181E29B9F94E2E78DE3E7E2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

日経によれば1000億超か、とか書いてあるが。

http://www.mof.go.jp/1c021.htm

これっていつ発表されるんだろう。

日銀は非不胎化ってニュースもすぐ流れた。

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819591E3E7E2E29B8DE3E7E2EBE0E2E3E29F9FE2E2E2E2;bm=96958A9C938181E29B9F94E2E78DE3E7E2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

これ想定してた人っていないよね?全然考えてなかったわー。誰の知恵だったんだろ?財務大臣が決断したってニュースも読んだけど。ほんとならまじすごい政治家。

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819481E3E7E2E2818DE3E7E2EBE0E2E3E29F9FE2E2E2E2;bm=96958A9C938181E29B9F94E2E78DE3E7E2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

別にだれでもよいが、とにかくグッジョブ。政府は日本経済にとって82円以上の円高は望ましくないと考えている、ということ明確にしめしてくれたわけですね。今日はいい気分だ。

リーマンショック後、1ドル108円とかが一気に90円台になっても、企業努力でコストカットして(カットの仕方はえげつなかったという批判は無視してはいけないが)、円高って逆風の中がんばって、景気回復を牽引したのは何かといえば、新興国向け輸出だったわけですね。2009年2月頃のどん底からはいあがってきたのは、そういう背景があって、しかもいまオバマさんなんか明確に輸出で景気回復する道を目指すとか言っているわけで、日本だけがどうしたらいいか分からず右往左往していたわけだが。

15年前の79円は、実質で見たらいまで言うと50円台だから、実質でみたら円高じゃないし、むしろ円安だし、いままで円安バブルに甘えてただけでしょ、
とか言っていた無責任な人もいたけど、とりあえず、政策担当者がそういう妄言に惑わされなくてよかった。実質みたらうんぬんではなくって、いま日本経済が
置かれている状況にとってどんくらいのレート(交易条件)が望ましいか、が重要なのに。82円がいまの日本の状況で望ましいレートなわけないでしょ。円高でくっていくなら、そういう成長戦略を描いてくれ。

で、円高のコストとベネフィットがあるわけだけど、どんくらいのレートが最適なの?そういう論文ってあるはずだよね?理論、実証の両面からの研究。ちくしょう、もっと国際経済学をちゃんと学んでおけばよかったヨ!国際経済学者は普段から国際経済学の研究をしているんだからそういうの知ってるんだよね!Sh*t!

為替介入をゲーム理論の枠組で分析した論文ってあるのかな?きっとあるよね?僕が不勉強なだけで。ほんっともっとゲーム理論ちゃんとやっときゃよかったよ。頭の良い政策担当者と、頭の良い投資家達がプレーヤーなので、ゲーム理論の分析対象としてはもってこいじゃないか!

為替の安定が大事とかいうけど、安定って何?ボラが低いってこと?ボラを低めるのが介入の目的なの?政府って、通貨交換市場のボラティリティをコントロールする力って、持ってるの?そういう研究ってあるのかな?理論、実証の両方の研究。きっとあるんだよね。僕が不勉強なだけです。国際金融のことももっと勉強しときゃよかったよ!学生時代に勉強不足だと僕みたいに後々困るので、いまの学生は一生懸命勉強しましょう!不勉強だといろいろな人に搾取されるんで注意しましょう。

ところで、一時的な資産避難先としての円買いの結果の円高を、「82円以上は認めん」、という介入をしたわけだから、ゴールドは上昇傾向をもつって予想は正しいのかな?現時点で1オンス1200とかの、歴史的にみたらスーパーハイプライスなのに、さらに上がるのだろうか?フェラーリなんかも上がったりするのかな?

興奮して駄文を徒然なるままにに書いてしまったけど、ポジショントークなんで気にしないでください。

85円でも円高じゃない・・・かどうかは、いつと比較するかによる

円高が最近の専らの話題。「85円でも実質でみたら実は円高じゃない、むしろ円安なんだ」、という主張をたまに聞くのだけど、それについて思ったことを書く。

まず、「85円でも実質でみたら実は円高じゃない、むしろ円安なんだ」、という主張の論理はこんな感じ。例えば、10年前と比較してみる。2000年8月の名目為替レートは、1ドル=約108円だった。で、アメリカの物価は、この10年で25%上昇した(CPIベース)。他方、日本の物価は、この10年間で3%下落した(CPIベース)。10年前、アメリカで1ドルで買えたものは、1*1.25=1.25ドル払わないと買えなくなったということですね。他方、10年前、日本で108円で買えたものは、108*0.97=104.76円払えば買えるようになったことですね。1.25ドル=104.76円=になるはずで、それってつまり1ドル=83.808円ですね、というのが、「物価水準を考えて、実質で見たら、10年前の108円は、いまの83.808円」という意味。というわけで、10年前と比べたら、確かにいまの85円は円高ではない。むしろまだ円安なくらいだ。「名目為替だけじゃなくって、実質為替をみろ」とは、こういうこと。

じゃあ、例えば1995年4月と比べたらどうだろう?79.75という史上再高値を記録した当時の超円高レートにいま見舞われるとすれば、54.65円という計算になる。アメリカは1995年4月から比べて、約43%物価が上昇した。他方、日本は2%下落している。95年4月にアメリカで1ドルで買えたものは、1.43ドル払わないと買えなくなり、95年4月に日本で79.75円で買えたものは、79.75*0.98=78.155円で買えるようになった。だから、1.43ドル=78.155円になるはずで、それはつまり、1ドル=54.65円、という計算。というわけで、いまの84, 5円なんて、当時の感覚からすれば、全然円高じゃないよね、ということになる。「円高円高って騒ぐな、こんなの介入するほどの円高じゃないよ」という意見は、ここからくる。

じゃあ、じゃあ、2003年8月と比べてみたらどうなるか?当時の名目レートは約118円。日本は2003年8月から1%程度物価が下がった。アメリカでは18%上がった。1ドル×1.18=118円×0.99になるはずで、それは1ドル=99円。あれ、いまの85円って、かなり円高じゃないか。

まとめると、「実質で見たらいまの85円は円高じゃないんですよ」という主張は、どの時点と比べるかによって、正しくもあり、間違いにもなる。

じゃぁ、1990年と比べたら?1985年と比べたら?ねぇねぇ、どの時点と比べたら、どうなるの?ということを知りたくなったので、グラフを描いてみた。

 

 

 

 

繰り返すけど、85円が円高かどうかは、いつと比べるかによって「いやまだ円安だし」とも言えるし、「いや、かなり円高だな」とも言える。

ちなみに、実質為替は交易条件とも言われる。名目為替レートが、通貨と通貨の交換レートであるのに対して、実質為替は、財と財(モノとモノ)の交換レートだから。世の中にはポジショントークをするために恣意的に都合の良い過去を選んで、「実はまだ円安なんですよ」って言っている人もいるかもしれないので、気をつけるべし。そういうこのブログもポジショントークかもしれないので、真に受けずに自分の頭で考えられるようになるべし。

以上、自戒を込めたエントリー。

mankiw ruleをjapanese dataで計算してみた

Krugumanがmankiw ruleについて書いている。

The Taylor Rule And The “Bond Bubble” (Wonkish)

一言でいうと、「長期金利が低下しているの見て債券バブルだという人がいるけど、mankiw ruleとかでも計算すれば長期金利低下は全然不思議じゃないということが分かるはずだよね」という感じの主張で、これを受けてMankiwも(他のいろいろあるversionのtaylor ruleではなく)、自分のルールに注目してもらってうれしいのか、反応している。

Krugman reestimates the Mankiw rule

そういえばtaylor ruleを自分でreplicateしたことがないので、これを機会にやってみる。まずは、KrugmanやMankiwのブログにある、アメリカでのmankiw ruleのreplicateをば。

 

あれ。For some reasons, I can’t replicate completely Kruguman’s estimation. Data handlingでどこか間違えたか?ふむ・・・。まぁいいや、だいたい再現できた。で、現状アメリカではcore inflation=0.9% and unemployment rate=9.5%, which means x=-8.6, implying that FF should be -6.4! もちろんゼロ以下には出来ないが、これだけマイナス幅がでかいと、かなり長期間にわたってバーナキ議長は利上げ出来そうにない、ということになる。アメリカは金融政策の出口戦略とか議論する段階からは程遠いね、ということになるが、この点で、よく衝突する二人の意見は一致しているようだ。

Krugmanが言う

 

my sense is that a lot of people just can’t bring themselves to face
the reality that we’re likely to be in a zero-interest world for a long
time. They just keep assuming that the Fed is going to raise rates
soon, even though there is absolutely nothing about the macro situation
that would justify such a rate increase.

But once again: if you take standard economic forecasts seriously,
they point to near-zero short-term rates for a very long time, which in
turn justifies low longer-term rates.

という意見は正しいと僕も思うし、Mankiwも

Nonetheless, I think Paul and I agree that this equation provides
a reasonable first approximation to what the Fed will and should do in
response to macroeconomic conditions.

と同意している。というか、そろそろFRBは利上げするでしょ、って誰が言いだしっぺ?

話はそれるけど、いろいろ複雑なtaylor ruleがある中で、こういう単純な線形モデルを「a reasonable first approximation」ということで気軽に使って議論するのって、なかなかお手軽でいいっすね。

調子に乗って日本のデータをつかってmankiw ruleをいろいろと推定してみた。ちょっと、いくつか注意点を。

注意点

1)政策金利としてコールレートを使った場合は、(金利が自由化された)1994/10以降のデータを使ってみた。いまググってみつけた日銀レビューのこういうペーパーとかを見たら、1994年をまたいで普通にコールレートデータを政策金利として分析しているようだ。
2)公定歩合データを使って1988-2008の期間で推定するのに、何の意味があるのか自分でもよくわからないが、とりあえずやってみたよ、という感じ。でも、なんか当てはまりはやたらいいんだよなー。
3)t値はほぼ有意だった。あ、エクセルの分析ツールつかったお手軽分析なので、whiteの頑健な一致推定量を使うとかそんなところまで出来てません。
4)いかにもガウスマルコフの古典的仮定が崩れてそうな匂いがプンプンするけど、遊びなのできにしない。
5)アメリカでcore cpiと呼ばれているもののjapanese dataのcounterpartは、コアコアCPIを呼ばれているもの。ややこしいね。食糧とエネルギーを除いた物価変動。

 

 

 

 

 

考察をいくつか。

1.どの推定結果を使っても、現状では政策金利がゼロ以下の理論値になる。上から順番に、それぞれ-0.100775747, -0.275370937, -0.100775747, -0.275370937になる。
2.どの推定結果を使っても、2006年3月の量的緩和解除する前、かなり長い期間、政策金利の理論値はプラスだった。一番短かったもので、2004年10月にはプラスに転じていた(4番目のグラフ)。出来れば利上げしたくてたまらない、という感じのじれったい期間を経て、2006年3月にようやく量的緩和を解除、7月にはゼロ金利も解除した、という気持ちが読み取れる。当時、時期尚早だろうという議論もあったが、日銀としてはかなり我慢した後の利上げだったのが分かる。
3.2000年8月のゼロ金利解除の翌月に、4グラフのうち、1つでもうマイナスの政策金利の理論値を出しているものがある(3つ目)。2001年3月の量的緩和に踏み切る頃には、4つのうち3つで、政策金利の理論値がマイナスになっていた。やはり、あのゼロ金利解除は失策か。
4.上述した通り、アメリカでは政策金利の理論値が-6.4。それに比べたら、日本は随分出口に近いと言えるのか?
5.「FRBのほうが早く利上げするだろう」説の元締めは一体誰?mankiw ruleで政策金利が0になる条件は、x=5.1。これを満たすcore inflationとunemployment rateの組み合わせは、 (0%, 5.1%), (1%,6.1%), (2%, 7.1%)とかだが。どれも実現しそうにない。現状の失業率は9.5%もあるし、これが年内に6~7%まで落ちるとは思えない。年内のFRB利上げは、たぶん無い。
6.「FRBのほうが早く利上げするだろう」説は、「年内にFRBが利上げするだろう、でも日銀はできないだろう、だから今年の後半は円安圧力があるんですよ」という説に発展していた。「「年内にFRBが利上げ」観測はどこの誰が流したのか知らないが、現時点で普通に考えたら、そんなことはもう起きない。
7.日本はデフレに苦しんでいるけれど、アメリカは失業率が高すぎて苦しんでいる。むしろ、FRBと日銀でより困っているのはFRBのほうかもしれない。
8.異常だと思っていた現在の円高も、こう考えると自然な現象かもしれない。「日銀も大変だけど、FRBのほうが利上げにこぎつけるのは大変そうだ。」ということになれば、ドル買うメリットは薄いし、しかも日本はデフレ国家だからその通貨は、円高になる、という理屈。
9.現実経済に関するコメントなんて、いくらでも理屈を作れるので、ここに書いてあることを読んで、なるほどー、とか思ったらダメダメー。

ちょっと書こうと思っただけなのに、かなり時間がかかって長いエントリーになってしまった・・・・さ、寝よ。

(追記)
いま思い出したけど、Krugmanは出口戦略が時期尚早だ、と、去年の9月にも言っている。

金融政策の出口戦略について

 

(追記2)
推定結果について、その後ちょっとだけ調べてみた。係数は上記の通り。分散不均一性ありそうだけど、white修正してもt値は有意のままなので問題無し。系列相関は・・・うわ、やはりかなりありそうで、ちょっとこれは深刻な問題を引き起こしているかもしれない。重要変数のomitが原因ならばサヨナラ一致性(定数項と係数の両方とも)になるし、関数形の特定化エラーなら、それもそれで深刻な問題だ・・・。あと疑問に思っているのが、名目金利はマイナスにならないのに、非負制約を課すようなモデル(半対数法とか)を使わなくっていいのかな、という点。現実にはマイナスにしないだけで、数学的には可能だからOKなのだろうか?半対数法は試してみたけど、そんなに推定結果のパフォーマンスは向上しなかったし。

『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』の読書感想

バフェットの流儀は一言で言えば、「超優良企業の株式を、なるべく安いときに買って、ずっと持つ。」ということみたいです。

超優良企業とは、消費者独占型企業のこと。「飲み物を買いたい」ではなく「コーラを飲みたい」と思わせるだけのブランド力をもった企業のこと。

やるべく安い、とは、市場全体が落ち込んで、超優良企業が過小評価されているときのこと。

ずっと持つので、配当がいくらかではなくEPS(Earning Per Share;一株当たり利益)が重要と考える。

というわけで、CAPMだとかポートフォリオ理論だとかはぜんぜん出てこない。

やはりファンダメンタル分析しないといけないという気がものすごくする。学部時代に各種時系列モデル(ARIMAモデルとか)で資産収益率の将来予測しようとしていたのが、懐かしい。

時系列モデルでは、過去のデータから将来予想しようとするわけだけど、あれにはどれだけ意味があるのだろう?市場参加者は日々変わっていくわけで、過去のもう死んだ人達の活動に基づいて決定されたデータを分析して、いま生きている人達の活動の将来を予想するなんて、出来るのか?

ポルトガルvsブラジルの過去の対戦成績を調べても、メンバーがぜんぜん違うわけだから、そんなことをもって今日の試合どっちが勝つかって確率を計算するなんて、ナンセンスな気がする。参考にはなるかもしれないけど。

とかいいつつ、ついつい時系列分析したくなっちゃったりするわけだが・・・。