『政治家の殺し方』の読書感想

最近憤死しそうなくらいに忙しいのだけれど、これ読んだら、おれも仕事がんばろうって思ったよ。

いろいろとめんどくさいことにメスを入れると、めんどくさい人から、めんどくさいことをされる、という話。横浜市の売春街の一掃とか、ゴミ処理設備の合理化、とか、けっこうめんどくさいけれどやるべきことをやったら、すごいひどい目にあった、というお話。
著者はいまでは大阪市の副市長として橋下徹市長を支える立場になっているけど、橋下徹も中田宏も、どこからああいうエネルギーが出てくるのだろうか。二人とも基本的におとなしくしていればそれなりに楽で楽しい人生を送れるだろうに、なんでわざわざいろんな敵対関係をつくったりしながらめんどくさいことにクビを突っ込んでいるのだろうか。
とか考えていたけれど、やっぱり理由は使命感とか志だよね。
「見に覚えがないことでバッシングを受けても、だれが自分を陥れようとしているか、その背後関係はわかっている。『修行の場だ』と割り切り(割り切れるはずもないのだが)、堂々としているしかない。やがて人々にわかってもらえるときが来る」
ねつ造スキャンダルでたたかれているとき、そう思って私は自分をコントロールするようにした。それは、たまりにたまった横浜市の垢を落として財政再建をするという、自分の使命感があるからこそ保ち続けることができた。(p100)
こういうの読むとグッとくるよ。この人に比べたら、俺の置かれている状況ははるかにマシだ。
がんばろう。

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