『柳井正 わがドラッカー流経営論』の読書感想

柳井正の本は何冊か読んでいるけれど、やっぱり好き。彼はけっこうドラッカー好きらしいのだけれど、僕ももうちょっとドラッカーを読もうかな。
で、印象にのこった言葉をメモ。
利益とは、社会の公器たる企業が、その役割を果たしていくための必要なコストであり条件(p16)
今まで誰もが注目しなかったマーケットを自ら創出する(p44)
オーケストラを「企業」、楽器で奏でる知識を持った円筒かを「知識労働者」、指揮者を「経営者」におきかえると、さらにわかりやすくなるかもしれません。(p118)
お互いに補い合いながら、自分の得意なところを伸ばしていけば、企業としての全体のポテンシャルはどんどん高まっていくんです。(p133)
「世界をよりよい方向へ変えていく」という確かな理念がある。(p136)
日本人が幸せになればそれでいいじゃないか、というのではなく、世界中の人を幸せにする企業を考えるべきなんです。(p140)
(会社と社員は)お互いに成長できる関係を築けなければ長続きはしないでしょうね。(p148)
一番いい会社というのは「社長が言っていることがそのとおり行われない会社」(p148)
企業が長期継続的に顧客が喜ぶものを提供すること。(174)
柳井正さんに関連する、他の本。

『この国を出よ』の読書感想

 

 定期的にこういう本でも読んで「グローバルに一人勝ちするか、ドメスティックにうじうじやってミゼラブルに負けるか、どっちの人生を歩みたいの、おれ」みたいなことを自問自答しよう。

山口県の田舎から出てきて、グローバルブランドまで一代で育て上げるってすごいよ。正しくは、柳井正さんは二代目だけど。25歳で父親から経営を任されたらしい。そういえば、日本電産の永守重信さんも28歳で社長になったらしい。20代で社長になってうまくいくって、よっぽど、二人とも持ってるんだろうな。

印象に残ったところをいくつか。

国に頼らず自分の力で立て(p14)

僕たちの会社がここまで成長できたのは、古い繊維業や小売業ではなく、カジュアルをつくるSPA(製造小売業)という新しい産業を創りだしたからです。(p58)

IPO (新規株式公開)で数十億円の資産を手にしたり、売上高が数百億円レ

ベルになると、それだけですっかり大企業の経営者になったと錯覚してしまう。数十億円の

資産があれば、もうそれ以上は人生で使いようがありませんから、志がなければ、死にもの

ぐるいで経営を続けようとは思わないでしょう。時代の寵児ともてはやされたクヒルズ族″

の企業も、その後、業績が飛躍的に伸びたところは、ほとんどありません。

しかし、「ビジネスを通じて世の中を良くしたい」「社会を変えたい」という信念があれば、

そこで満足して終わるわけがないのです。(p83-84)

『仕事は楽しいかね? 2』の読書感想

『仕事は楽しいかね』の続編。ついつい読んでしまった。
で、名言的なものを集めてみる。
したいことをしてこそ、人は成功する。それ以外に成功する道はない。(冒頭)

″ほんもの″の上司に出会ったことはあるかね?

マックスが聞いた。「会うのが楽しみで、きみを高いレベルに引き上げてくれる人、
という意味だけど」(p15)
でも、上司が間違いを認めることがわかれば、上司に対して意見を述べる
のはそうするだけの価値のあることだと思うはずです。そして上司が変わることがわか
れば、彼らも変わります』
つまり、過ちを犯すこと、
そしてその過ちを認めることでも、
″ほんもの″の上司は良い部下を育て、
やる気にさせることができるんだ。(p85)
「″いろんな可能性を示せる″っていうのがいいね。たしか何かの映画にこんな台詞が
あつたな。″金を見せろ″
「『ザ・エージェント』ですね」
「そう、それ。部下に対しても、″可能性を見せてみろ″ ってことだね。(p95)
有能であることを自覚していないより、
無能であることを自覚しているほうがいい(p99)
成績のあがらない社員に警告す
るのも、実績ある部下に報いる方法の一つですね(p169)
解雇と採用を利用して新しい規準を設定できる、
つまり自分の目指すものを
部下に伝えることができる(p169)

『仕事は楽しいかね?』の読書感想

 こっちは仕事が楽しいとか楽しくないとか考える暇もないくらいな状況なんですけどね。なんとなく読んでみました。働きすぎてお疲れな皆さん、GW中はこういう本でも読んですっきりしましょう。

自己啓発本ってやつですね。『仕事の思想』とかに似ているかも。あと、チャンスはそこら中に転がってるんだけど自分で気づかないだけ、みたいなことが書いてあるのは、『ユダヤ人大富豪の教え』にも似ているかも。自己啓発本なんてだいたい同じことが書いてあるわけだが。それでも、どうしてもまた次の本を読んでしまうのはなぜだろう。

「でも、そんな人たちをだれが責められるだろう。ほとんどの人が、仕事への情熱を目の当たりにすることなく育ってきた。子どものころ、両親が熱狂的なほど熱くなるのを見た課外活動といえば、スポーツくらいなものだ。やがて子どもは、自分はプロのス―ツ選手にはなれそうにないと気づき、心にぽっかりと穴があく。大人になるまで決して埋まることのない大きな穴がね」(p33)

 

「コンピューターは〈整然としている〉ってことなんだ。これはゲイツ自身の言葉だよ、〈整然としている〉というのはね。それから彼は、日標はつねにコンピューターに〈違ったやり方で〉処理させる方法を見つけることだとも明言していた。この企起ったやり方で〉というのも、彼自身の言葉だ。発明家や革新者に話を聞くと必ず、〈異なった〉という言葉と一緒に、自慢げに人に見せるという考えが出てくる。成功する人たちはね、自分がどこへ向かっているかということはわかってない――ただ、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守ろうと思っている。(p44)

 

「ハハー・難しい人だなあ、きみは。そう、たしかにまぐれには違いない。だけど、きみはこれまでまぐれを生かせてきたかね? もしかしたら、僕たちはそのコツを勉強して、″まぐれ当たり専門家″になるべきかもしれないよ」(p56-57)

 

「一つは、″適切な時″とか”完璧な機会″なんてものはないということ。これは〈この場で〉〈ただちに〉始めるということだ。もう一つは、パッと浮かぶ考えはたいてい使い古されたものだし、パツと浮かんだわけではない考えの多くもやっぱり使い古されたものだということ。とどのつまりはこういうことだ、<一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない>」(p84)

 

すごい! 完壁以上に素晴らしいなんて。論理としては筋が通ってないけど、それを聞いたとたん、僕はハッとひらめいたね。彼の言葉は、完璧というものに対する僕の考え方を永遠に変えてくれた。完璧では十分じゃない――まだ試してみる必要があるってことなんだってね」(p87)

 

問題を解決しようとして、結局ビジネスにしてしまったんですよね。(p141)

 

『川沿いに住もうと思うなら、ワニと仲良くなれ』(p141)

新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。(p157)

 

「自分の仕事をあまりに狭いものに定義しすぎだ」(p158)

 

完壁とは、ダメになる過程の第一段階(p172)

 

 

■自己啓発系の面白い本

『メールの超プロが教えるGmail仕事術』の読書感想

 

この本参考にして、 どうでもいいメルマガとか広告メールとか用に「準迷惑メール」ってフィルタつくってアーカイブ直行設定にしたらinboxが死ぬほど綺麗になってストレスが激減した。素晴らしい知恵で、ほんと読んでよかったと思った。

『政治家の殺し方』の読書感想

最近憤死しそうなくらいに忙しいのだけれど、これ読んだら、おれも仕事がんばろうって思ったよ。

いろいろとめんどくさいことにメスを入れると、めんどくさい人から、めんどくさいことをされる、という話。横浜市の売春街の一掃とか、ゴミ処理設備の合理化、とか、けっこうめんどくさいけれどやるべきことをやったら、すごいひどい目にあった、というお話。
著者はいまでは大阪市の副市長として橋下徹市長を支える立場になっているけど、橋下徹も中田宏も、どこからああいうエネルギーが出てくるのだろうか。二人とも基本的におとなしくしていればそれなりに楽で楽しい人生を送れるだろうに、なんでわざわざいろんな敵対関係をつくったりしながらめんどくさいことにクビを突っ込んでいるのだろうか。
とか考えていたけれど、やっぱり理由は使命感とか志だよね。
「見に覚えがないことでバッシングを受けても、だれが自分を陥れようとしているか、その背後関係はわかっている。『修行の場だ』と割り切り(割り切れるはずもないのだが)、堂々としているしかない。やがて人々にわかってもらえるときが来る」
ねつ造スキャンダルでたたかれているとき、そう思って私は自分をコントロールするようにした。それは、たまりにたまった横浜市の垢を落として財政再建をするという、自分の使命感があるからこそ保ち続けることができた。(p100)
こういうの読むとグッとくるよ。この人に比べたら、俺の置かれている状況ははるかにマシだ。
がんばろう。