雑記(Scribbling)

『企業価値向上論講義 社長の器』の読書感想

これもいい本です。一橋の佐山教授が、いろいろと活躍している社長を毎回読んできて講演してもらった記録を本にしたもののようですが、メンツが素晴らしいです。

ぜんぶの話が面白く、経営者のなんたるかということを学ばせてもらえました。「ビジョンを示すこと、それに向かった計画をたてること、ぜったいあきらめないこと」の三つが大事なのかなと本書を通じて感じました。

全員著名な経営者なわけですが、一人だけあえて取り上げるならば、吉野家の安倍社長でしょうか。この方、アルバイトで吉野家にはいって、1980年の企業再生法の適用(つまり倒産)も経験し、最終的に社長にまでなったようです。社長としてアメリカのBSE問題にも直面し、そのときの様子も克明に説明しているのですが、印象に残ったのは、安倍社長のとにかく理知的な考え方です。客観的データをもってきて現状を深く分析し、あるべき吉野家の姿(=ビジョン)もしっかり持っており、どうやったらそこに現実を近づけられるか、ということを、とても道筋立って理知的に考えてきた人だということがよくわかります。ビジョナリー・カンパニーといってもいいんじゃないでしょうか?あの値段であの味であの速さ。マネできないでしょう、なかなか。

僕もいまだにスキあらば吉野家にいくのですが、まじ食べたくなってきた。