『ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか』の読書感想

友達にだいぶ前に勧められて読んでみた。 いい本!
 
師弟関係の二人が、講義、というかなぞかけ風のディスカッションを通じて、さまざまなプロフィットモデルについて理解を深めていくという物語。利益の源泉はどこから来るかという深い深い洞察を楽しむことができる。
 
プロフィットモデルは23個紹介されているのだけど、ぐぐったらこんなブログがあって、よくまとまっていた。
 
僕がいま興味があるのは
1、顧客ソリューション利益モデル (Customer Solution Profit)
7、利益増殖モデル (Profit Multiplier Model)
8、起業家利益モデル (Entrepreneurial Profit)
10、インストール・ベース利益モデル (Installed Base Profit)
13、専門品利益モデル (Specialty Product Profit)
17、景気循環利益モデル (Cycle Profit)
22、低コスト・ビジネスデザイン戦略 (Low-Cost Busoness Design Profit)
23、デジタル利益モデル (Digital Profit)
・・・このあたりでしょうか。多分この本はパラパラ今後も読み返すと思う。
ちなみに、『ザ・ゴール』とは全然関係ないみたいです。The art of profitabilityをザ・プロフィットと訳すダイヤモンド者の邦訳版担当者のネーミングセンスに脱帽というところでしょうか。これ以上良い邦訳はちょっと思いつきません。

(追記@2011/4/12)

よく考えたら、いま僕が直面している問題に一番関連するのは、これかもしれない。

 4、スイッチボード利益モデル (Switchbord Profit)

コメント

  1. […]  これはヒットですね。僕の関心のスィートスポットにはまったかも。『ザ・プロフィット』で紹介されていたのがきっかけで読んだのですが、あれもいい本でした。 で、本書で僕が得たメッセージは 1)一見、どうやった計算したらいいか途方にくれる計算も、以外とカンタンにできちゃう。 2)統計確率の分野では、人間の直感はまったくあてにならない。 さて、まず1)について。最初のほうに「富士山を動かすにはどれくらいの時間がかかりますか」という質問が出てきたのだけれど、けっこうこれもカンタンに答えがでます。どうやって?と思ったら、本書を読んでみましょう。 ちなみに、これは『ビル・ゲイツの面接試験』にも登場する問題です。出版年度は『数学オンチの諸君!』のほうが早いので、本書を読んでビル・ゲイツの面接試験ができたのかもしれません。ビル・ゲイツのほうが難易度たかいね。本書では「どれくらいの時間がかかるか?」と具体的に質問しているので、ただちにフェルミ推定(『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス』とか『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』とか参照)できるけれど、ビル・ゲイツでは、「どうやって動かす?」って聞いているので、ただちにフェルミ推定しようという思考回路にはならない。ちょっと意地悪。 で、2)について。 確率や統計を学べば、偶然の一致が起こる可能性は驚くほど高いということが解るのですが、人間の直感はこの分野ではまったくあてにならないので、それを「必然」とか「運命」とか思い込んでしまうらしいです。 例えば、50%の確率で同じ誕生日の人がいるためには、そのグループに何人の人間がいる必要があるか?直感的には、365の半分の182,3人です。でも答えは、たったの23人です。(p39。)この例を理解するには、高校の「場合の数」の知識で十分なわけです。なんで23人でいいのか知りたければ本書を。 というわけで、なかなか面白い本でした。 たぶん、以下の本を好きな人は、この本も好きだと思います。 『その数学が戦略を決める』 投稿者 daniel1983投稿日: 2011年6月26日2018年2月4日カテゴリー 学問(learning) […]

  2. […] 『ザ・プロフィット』で紹介されていたので読んでみた。普通かな。きっと素晴らしい本なんだろうけど、僕の教養がこの本を楽しめるだけのレベルに追いついていないんだろうな。残念ながら。 アインシュタインが時間について考えまくっていた26歳頃に「多分こんな夢を見たんじゃないだろうか」という想像を本にまとめたもので、著者自身もカリフォルニア工科大学で理学博士号をとった物理学者らしい。   物理学の教養があればもっと楽しめたのだろうけど、あいにくその教養が僕にはなくって。どうして教養というと、歴史とか古典とか語学とか文系の知識ばかり指すのでしょう。数学とか物理学とかも教養だと思うのですが。   しかし今更物理学を学ぶテンションにはないな。時間がない。という最低のいいわけをしてみる。そのうちリタイアしたら、また大学に通って物理学とか数学とかを、お金のことは忘れて純粋に学んでみたいな。 投稿者 daniel1983投稿日: 2011年5月5日2018年2月4日カテゴリー 雑記(Scribbling) […]

  3. […] 『ザ・プロフィット』でオススメ本として登場していたので読んでみた。素晴らしい本。この本は単純だけど、とっても深い。  本当に人生で一度は読むべきだよ、それも人生のなるべく早い段階で。たった100ページかそこらで、どんなに読書スピード遅い人でも60分あったら読める。 本書を読んで、「いい趣味をもちなさい」とか成功した人生の先輩方がよく言っているのを思い出した。スポーツでもなんでもいいから、仕事とか勉強とかから離れたことに没頭しているときに、ふとアイデアが湧いてくるもんだ、ということ。 著者の書いている内容も素晴らしいのだけど、竹内均さん(有名な地球物理学者らしい)という人の解説も素晴らしい。竹内均さんによれば、本書は『方法序説』とそっくりらしい。まぁ、僕はデカルトの言っている意味はさっぱりわからなかったけどな。(『方法序説』) で、非常に心に刺さったこの一文。 私の考えでは、①好きなことをやり、②それで食べることができ、③その上それが他人のためにもいささかの役にたった人生が自己実現の人生であり、理想の人生である。(p87、by竹内均) いや、本書のメインディッシュである「アイデアのつくり方」とは関係ないんだけど・・・でも、これが一番心にささりました。(もちろん、メインディッシュの方も、素晴らしい内容だった。) 現実に条件①、②、③を全部揃えるのはなかなか難しいですけどね。 ちょっと斜に構えたことを言うと「①食べることができ、②他人の役にたつようなことをして、③それを好きになる」というのが輝いている普通の社会人の多くの姿かもしれませんね。みんながみんな松坂大輔や本田圭佑みたいな人生送れるわけじゃないからね。 投稿者 daniel1983投稿日: 2011年4月12日2018年2月4日カテゴリー 雑記(Scribbling) […]

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