『こころ』の読書感想

 

 あの、『坊ちゃん』はすごく好きなんだけど、この本は読んでいて不愉快な気分になった。ネタバレあるので、読みたい方だけ続きをどうぞ。


要約すると「とあるニートだけど物知りなおっさんを『先生先生』と呼んで慕っている学生が結局自分も卒業後ニートになっちゃってプラプラしてたら、パパとママから『せっかく大学まで行かせたんだから、それなりの仕事についておくれよ』と哀願されたので、『先生なんとかいい仕事のコネない?』と手紙を書いたら無視されてがっかりしてたら、少し時間をあけて手紙が来たので読んでみたら、『この手紙を君が読む頃には私は自殺しているでしょう』と書いてあったとさ。」

なんやねんこれ。
「先生」が自殺した理由もその手紙に克明に書かれていて、そこがこの本の見せ場になっている。確かにそこを読んでみると、よく出来ているストーリーなのだけれど・・・。再び読む気はしないな。
基本的に、「先生」も主人公の学生も、わりと余裕のある家に生まれて、必死で生きたことがないという感じ。日々の生活にはまったく困らない金銭的に恵まれた人が、日々思索にふけったニート生活を満喫しているにもかかわらず、あぁ苦しいあぁむなしい、と苦悩している姿が描かれているだけなので、共感できません。世界にはもっと切実に生活に困っている人がたくさんいるし、そういう人がこの本を読んだらどう思うのだろう、とか思ったよ。あなた、それだけ恵まれているのにつらいとかいって自殺しちゃって、こんなにひどい生活おくっている私はどうなるの、とか思うんじゃないかな。
なんかあんまり書くと夏目ファンに叩かれそうだけど、率直にそう思ったので。あ、『坊ちゃん』は本当に好きです。

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