“Rethinking Macroeconomic Policy”

http://www.imf.org/external/pubs/ft/spn/2010/spn1003.pdf

なんかすごい話題になってるBlanchard et alのIMFレポート。読んでみた。勝手に感想をば。

  • 日本ではリフレ議論の文脈で取り上げられてることが多いみたいだが、それはもったいない。財政政策、金融政策、そして規制のあり方も含め、総合的に”Rethinking Macroeconomic Policy”している。
  • とは言え、インタゲの文脈でやはり注目すべきは、なんといっても”Higher average inflation, and thus higher nominal interest rates to start with, would have made it possible to cut interest rates more, thereby probably reducing the drop in output and the deterioration of fiscal positions.”(p8)だろう。でもさ、これって俺も大学生の時考えてたような単純な発想で、誰でも思いつくことじゃないか・・・!なんということだ。もちろん、インフレのコストとベネフィットの関係を慎重に考えないといけない的なことを書いた上で、”But the question remains whether these costs are outweighed by the potential benefits in terms of avoiding the zero interest rate bound.”(p11)と書いているのだけどさ、結局Blanchard et alは本当のところ、どう思っているのだろう。それが見えない。実証分析もしてないし、ってゆか出来ない。
  • 大恐慌の教訓から、70年代までは財政政策>金融政策と重視していたのが、ここ20年で逆転した、と。その理由として5個挙げているのだが、それがすごい頭の整理になった。(p5)
  • Conclusionで、”The crisis was not triggered primarily by macroeconomic policy. But it has exposed flaws in the precrisis policy framework, forced policymakers to explore new policies during the crisis, and forces us to think about the architecture of postcrisis macroeconomic policy.”(p16)と書いているけど、限られた情報の中で逐次的な対応を迫られる政策当局者、および、それを支える経済学者たちが使うべき統計学は、ネイマン・ピアソン流の古典的統計学ではなく、ベイズ統計学ではなかろうか?

これ以上あまり過激なことを書くのはやめよう。

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