暗いニュースが多くて気分も暗い

いいニュースが少ないなー。景気も底打ったとかいいつつも、二番底が来るという話もよくきくし。鉱工業生産指数なんか見てると確かに2月で底打ってるんだけどなー。

  • 円高(90円台割った)
  • 株安(1万円割った)
  • 物物下落(CPIがなかなか下げ止まらない)
  • 中小企業の返済モラトリアム法案
  • JAL再建

ところで、最近話題になった下記の三つの記事。

How Did Economists Get It So Wrong? by Paul Krugman

How did Paul Krugman get it so Wrong? by John Cochrane

Some Thoughts on the State of Macro by Kocherlakota

これは絶対目を通すべき。特に、マクロ経済とか金融とかを生業にしている人。話してると、みんな既に読んでるみたいだけど。

付加価値とコストはトレードオフの関係にはない。かもしれない。

イノベーションのジレンマにしても、ブルー・オーシャン戦略にしても、「一番声の大きい顧客の声ばかりが反映されてしまうがために、気づいたらハイエンド市場に特化する方向に向かってしまっていた」という事態を打破すべし、ということを説いていると思う。

企業には、一番うるさい顧客の声ばかりが聞こえてくる。で、このうるさくてわがままな顧客の「あれもこれもやって」という声を反映させまくると、高機能高価格な方向にどうしてもいってしまう。結果、普通の顧客にとって「そんな機能いらないから安くしてよ」という製品が出来上がってしまう。

企業の側も、開発が楽しくって仕方がないから「あれも入れようこれも入れよう」という方向で進めてしまう。既存の顧客でいろいろと意見をくださるのは、コアでマニアな一部のハイエンド層のみかもしれないのに、そういう可能性は無視して、あたかも聞こえてくる声は、一般的、平均的ユーザーの声だと考えちゃう。開発するほうも職人的な満足度を得られので、ついつい機能をつけすぎちゃう。

気が付いたらハイエンド市場に特化したハイエンド製品で戦う既存の大企業。そこにローエンドな安くって低機能な製品を投入して勝負をしかける新興のベンチャー企業が現れ、あっというまに新興のベンチャー企業が勝ってしまう、というのがイノベーションのジレンマ。で、だから、つけすぎた機能を「取り除こう」とか「減らそう」という意識を持てというのが、ブルー・オーシャン戦略。機能を減らすことで、逆に満足度を高めていただける潜在的顧客がいるのだよ、というのがこの戦略の背景。

よく言われる例が、ゲームオタクを満足しようとPS3をつくったソニーと、家族団らんの時間をつくるためのきっかけとしてのWiiとつくった任天堂。安くて機能の低いが、簡単に操作できるWiiと、高くて機能が高いが、かなりやりこまないと楽しめないゲームばかりのPS3。ソニーのターゲットは既存のゲーマーで、任天堂のターゲットは、ゲームをやらない一般家庭。

Wiiの場合、顧客への付加価値は高まったが、コストも低下している。普通、付加価値とコストはトレードオフの関係にあると考えてしまいがちだが、そうではない。かもしれない。というお話。

だとすると、世の中の人の満足をもっと高めるようなものを、いまより安く提供できる。かもしれない。というか、ぜったいそういうことが可能だと思う。とてもこの世がパレート効率的とは思えない。

『ディズニーが教える お客様を感動させる最高の方法』の読書感想

ディズニーの魔法を、ディズニーが初公開した本。ディズニーワールド、ディズニーランドにいったことがある人をみんなディズニーファンにさせてしまうあのおもてなしはすっげってみんな思っているわけで、この本から学ぶことも多かった。

 

いろいろと参考になる話が多い中で、一個だけ。

「三時のパレードはいつ始まるのですか?」ゲストがよくする質問である。あまりに頻繁に訊かれるので、ディズニー・ユニバーシティの伝統セミナーでも、ディズニー・インスティチュートでも、例として使用される。この質問をしたゲストは、単に型通りの答えを期待しているのではない。ゲストが知りたいのは、パレードが何時にどの場所を通るのかとか、見学するのに一番いい場所はどこかとか、どういうルートを通るのかとかいったことなのである。これに対して、「三時です」と答えたり、皮肉を言ったりすることだけはしてはならない。(p153)

要するに、顧客の視点にたって顧客満足につとめないといけない、そのために心をこめて接しなさいという教訓。

そういやディズーってビジョナリー・カンパニーでも取り上げられていたな。他のビジョナリー・カンパニーの秘密について書かれた本も読んでみるか。また読書ポートフォリオ最適化の基準が一つできた。

『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』の読書感想

とってもいい本だと思う。たぶん、事ある度に読み返すと思う。

目次は以下の通り。

衝撃的な出会いと最初の試練
社会の成り立ちを知る
自分を知り、大好きなことをやる
ものや人を見る目を養い、直観力を高める
思考と感情の力を知る
セールスの達人になる
スピーチの天才になる
人脈を使いこなす
お金の法則を学ぶ
自分のビジネスをもつ
アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
多くの人に気持ちよく助けてもらう
パートナーシップの力を知る
ミリオネア・メンタリティを身につける
勇気をもって決断し、情熱的に行動すること
失敗とうまくつき合う
夢を見ること
人生がもたらす、すべてを受け取る
最後の試練―ビジョン・クエスト

『金持ち父さん貧乏父さん』に近いと言えば近い。でもこの本の方が読みやすいし、感動が大きかった。もっとストレートに言うと、『金持ち~』はうさんくさいと感じてしまうところがちょっとあったが、この本ではあまりそうは感じなかった。たぶん違いは、『金持ち~』は具体的な投資(投機?)方法の例を紹介しているけど、この本はそういうことはしていない点。この本では、金持ちになるための意識の持ち方というか、哲学というか、気の持ち様に焦点を当てている。

最近、「マネーリテラシー」「お金との付き合い方」「金融力」みたいな本がたくさん出ているけど、この本は間違いなくおすすめ。でも、このテーマは最重要テーマの一つなので、たぶん今後も類似本に手を出すと思う。

『兜町戦史―戦後50年投資家はいかに闘かったか』の読書感想

日本の株式市場のイベントスタディやっている本。貴重。EMHとか研究してだんで、こういう本面白い。投資家の視点というものが、経済学者の視点とは全然ちがうんで。そして、どっちが正しいかは誰もわからない。

いろいろ印象に残ったことはあるが、一個だけ。p413で、「PKOは市場を壊すみたいな言われているが、それは違う。本当に下げるときは、公的資金つっこんでも支えられないはずで、支えられるということは、実はそこまで下がらないということ」という趣旨のことが書いてあった。へぇ。これが投資家の視点ね。

たぶん、今後資産運用で、過去を振り返ろうと思ったらこれを参照すると思う。

『定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法』の読書感想

これは期待以上に良かった。仕事する上でたくさん意思決定しないといけないけど、それを少しでも定量的に決めたい。それが出来るようになるにはどうしたらいいか。という目的意識でこの本を見つけたわけだが、良かった。

経済学がベースになっている。というわけで、僕はすごい読みやすかった。コンビニの経営者が直面する様々な問題に、どういう根拠で、どういう定量的分析をして、どうやって意思決定をしていけばいいのか、という具体例をたくさんもってきて本は進む。実際にコンビニの経営者になった気分になれるので、わりと楽しい。

経営には芸術的側面と科学的側面の両方があると思うが、科学的側面を無視したら、絶対うまくいかないと思う。今後もこの手の本はたくさん読むと思う。

簿記2級どうしよう

簿記3級やって2級はやっていないわけですが。やっぱり2級くらいやっといたほうがいいという意見が強く。要は工業簿記やって原価計算できるようになったほうがいい、という話なんだけど。あぁでも明日新型PS3新発売だし。本も読みたいし。そういやウィイレのせいで本をあまり読めていない。8月は4冊か。最低だな。