『日本銀行は信用できるか』の読書感想

ほんと、たまたま本屋さんで見つけちゃって、つい買ってしまったのであった。反日銀の代表格、岩田規久男氏の超最新作。出版日、8月20日になってる。で、本の題名にて、言いたいことをはっきり言っている。同じ反日銀でも、『この金融政策が日本を救う』(by高橋洋一)と違って、まともな本だと思う。知らないこともけっこうあったし、勉強になった。

高橋洋一氏は、「現在の景気後退の主犯人は、増税(定率減税の廃止)でもなく、ましてやサブプライム問題でもなく、〇六年の金融引き締めだったということです。」(p37)というわけのわからないことを言っていた。日銀にもっとしっかりしてほしいと思うのは僕も同じ意見だが、いくらなんでもこれはひどいと思った。どんだけ日銀嫌いなんだよ、もう感情的に嫌悪しているだけでしょう、という印象を受けた。そんな高橋洋一氏の本をお薦めだ、とか言っている経済系ブログもあったりしたが、日本の経済議論のレベルの低さを象徴する話だと思った。そういうブログ主の学問業績は、たいていがε状態で、やはり学問業績の無い人の経済議論には関わりたくない。

内容だが、デフレに対する考え方とか、デフレの定義とか、インタゲの話、各国中央銀行の学識の深さとか、中央銀行の独立性、説明責任、とか、まぁそんな話で、別にこれといって新しいことはない。

それよりも面白かったのは、日銀では、企画局が強いらしい。企画局の人は東大法学部卒で標準的経済学を知らない、と。調査統計局はちゃんとした人もいるらしいのだが、力持っているのは企画局の方、ということが書かれていた(p82-83)。へぇ、それで現状こうなってるんだ、残念なことですね、としかいいようがない。金融政策って、国民生活に決定的に影響を与える、くそ重要な政策。これからは、それにふさわしい学識をもった優れた人材に担当してほしい。

 

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