『理科系の作文技術』の読書感想

名著。科学者ならmust readだと思う。雰囲気としては、Cochraneが書いてくれたwriting tips for PhD studentsに近い。

p99の以下が強烈に印象に残った。

英訳論はともかくとして,ト思ワレル,ト考ラレルのレル,ラレルについての私の解釈が正しいならば、それは当否の最終的な判断を相手にゆだねて自分の考えをぼかした言い方である.理屈をいえば、ト思ワレルけれども自分はそうは思わない,ト考エラレルが自分の考えはちがう―という逃げの余地を残してあるのだ.<はっきり言い切る>たてまえの文書では,こういうあいまいな,責任回避的な表現は避けて,「自分は・・・・・・と思う」,「・・・・・・と考える」と書くべきである.

僕は、責任を回避した、あいまいで、回りくどい言い方をする日本の文化が悪いとは思わない。けれど、科学者が論文を書くときには、この文化は悪いと思う。主張は明快に、責任を持って、簡潔に述べるべきだ。

科学論文だけではなく、ビジネス文書においても、本書の心得は有用と思う。

『伊藤真の憲法入門―講義再現版』の読書感想

すっげ勉強になったわ。というか、今までが憲法について無知すぎた。この本で得た知識をまとめておこう。

  • 法律が国民の自由を制限するものであるのに対して、憲法は国家権力(法律とか政府とか)を制限して国民の自由を守るもの。(see p33)
  • 憲法はどんなことがあっても、社会のために個人が犠牲になってはならないという価値観にたっている。(see p43)
  • 二重の基準の理論:精神的自由の規制に対する違憲審査基準には、民主政の過程の中では自己回復が困難だから、厳格な審査基準をつかう。経済的自由権の規制に対する違憲審査基準には、民主政の過程の中で自己回復がしやすいから、緩やかな基準を使う。
  • 「憲法の根本は、個人の尊厳にある」というのは間違い。憲法は、個人の尊厳と考えるべき、と述べているに過ぎない(see p85)
  • 人権と人権がぶつかったとき、調整するための原理を「公共の福祉」と呼ぶが、それは、全体のために個人が犠牲になるということではない。あくまでも、他の個人の利益のために、ある個人に我慢してもらうということ。個人の人権制限ができるのは、ほかの人権以外にはありえない。(see p105)
  • 個別的効力説をとると、事件ごとに違う判断になってしまう。それはまずいので、実際には、一度最高裁が違憲判断をすれば検察はその条文ではもう起訴しない。(see p208)
  • いまの憲法で危険なのは、事実上の軍隊があるにも関わらず、それをコントロールする条文がどこにもないこと(see p228)

このシリーズ、六法全部読んでみてもいいかな。素人にも分かりやすく書いてあるし。

『京大式ロジカルシンキング―頭スッキリ!行動派のための論理思考法』の読書感想

うーん、残念だけど、あんまり読む価値はなかった。今まで読んだロジカルシンキング本の中で一番つまらなかった。新しく得た知識が特に無かった。失敗。

この本については、特に書くこともない。というわけで、読書感想はこれで終わり。

習慣を味方につける

能力は、習慣によって磨かれると思う。だから、いかに習慣を味方につけるかを、いつも考えている。昨年あたらしく取り入れた習慣をまとめておく。

1.書類整理は野口悠紀雄の流儀
これは、『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』を読んだ成果。一言で言えば、「分類は悪、書類はすべて時系列で整理せよ」。この方法に変えてから、書類を無くす気がしない。

2.メモ魔になる
これは、『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 』を読んだ成果。一言で言えば「市販のA6の100円ノートに時系列にメモしまくれ」。記憶媒体を、自分のbrainからノートに移植することで、頭の中のスペースが広くなった気がする。

3.100円のスケジュール帳を使う
month単位の、一番薄っぺらいスケジュール帳を使うようにした。どんなポケットにも入る。見通しがいい。俯瞰が目的。細かいスケジュールは、2.で紹介したA6ノートに書きなぐる。

4.セカンドバックを持つ
成金みたいでいやらしい、とか言われたが、これちょー便利だわ。サイフ、ケータイ、ペン、名詞、スケジュール帳、ノート、カード入れ、文庫本などを常に持ち歩けるようになった。会社に行くときは、セカンドバックごとカバンに入れる。休日は、裸で持つ。持ち歩きたいモノをこの中で一元管理することで、お出かけ直前に「あれどこいった、ほらあれ」という時間的ロスも消滅。

5.lunch後の歯磨き
虫歯撲滅。100歳まで自分の歯で食事を楽しみたい。

6.ランニング
iPod+nikeで快適に走っております。これは10月下旬くらいからの習慣かな。新婚太り予防。今のところ体重は増えても減ってもいない。

7.通勤中にPodcastingのCNN
英語力を磨くために。4分くらいなので、ちょっと短すぎるかも。ほぼ毎朝聞いている。ネイティブでないので、英語力はいくら磨いても磨き足りない。

今年も、試行錯誤しながら新しい習慣を取り入れて、人生の質を向上させたい。現時点で漠然と「これどうしようかな」って考えていることをメモ。

  • brackberryのケータイ
  • addres帳の使い方
  • 最重要メモの保存方法
  • 読書スタイル
  • ゴルフ
  • 勉強会などへのコミットの仕方
  • 英語力の向上
  • 資産運用
  • 健康管理
  • 法律の知識を強化