『実践経営哲学』の読書感想

松下幸之助の本。まえがきによれば本書は、「六十年の事業体験を通じて培い、実践してきた経営についての基本の考え方、いわゆる経営理念、経営哲学をまとめたものです。」

目次は以下のようになっている。この目次は、松下幸之助が経営者として、そして人としていかに優れているかを感じさせるに十分である。

まず経営理念を確立すること
ことごとく生成発展と考えること
人間観をもつこと
使命を正しく認識すること
自然の理法に従うこと
利益は報酬であること
共存共栄に徹すること
世間は正しいと考えること
必ず成功すると考えること
自主経営を心がけること
ダム経営を実行すること
適性経営を行うこと
専業に徹すること
人をつくること
衆知を集めること
対立しつつ調和すること
経営は創造であること
時代の変化に適応すること
政治に関心をもつこと
素直な心になること

本書を読んで、経営者はみな、自分なりの「経営哲学」を練り上げなければならない、ということを強く認識した。分析の枠組み・知識・方法論はビジネススクールに通えば学べるのだろうが、「経営哲学」はおそらく学校では学べない。自分なりの「経営哲学」を確立するには、経験を積み自分の頭で考える癖をつけなくてはならない。

そのためには、本をたくさん読み、人の話に耳を傾け、歴史から学び、自分自身の経験から学び、そしてなんといっても常に自分の知識を継続的に更新していく必要がある。

ミクロ経済学の教科書のように無味乾燥な文章ではなく、現実の経済で生産者として行動してきた松下幸之助が書く文章には、重みがあった。

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